Teacher’s collegeで学ぶ英語 (Week 1)

英語学習

コロンビア大学 Teacher’s Collegeにて運営されている英語クラスは、現在2週目に入っています。(ESLクラスに関する最初の記事はこちらから) 9月1日にテストがあり、その後クラス分けが行われ、9月21日から週3回の授業が行われています。最初は8人生徒がいたのですが、数名の生徒が授業を履修しないことになり、今は生徒5人、先生2人になりました。今受けているESLのクラスではアウトプット (Speaking/Writing) に重きを置いており、先生の講義よりもペアやグループに分かれて意見交換をする時間の方が長く確保されています。そのため、話す練習にはもちろんなるのですが、参加者は皆さん非ネイティブなため、より高いレベルでの会話 (ネイティブ並みの会話) を希望する場合は、少し物足りなく感じるかもしれません。また、Zoomでの授業とはいえ、つい授業が盛り上がって終了時間が延びることもよくあるので、授業前後に用事が入っている人には受講は難しいかもしれません。

そういうわけで、人数が少なめで先生が2人も付く贅沢なクラスになったわけですが、毎回とても楽しく受講しています。何より、先生たちの事前準備が素晴らしく、どれだけの時間を費やしているのだろうかと思うほどです。Googleスライドを使って、その回での学習目標や身につけてほしいフレーズを丁寧に説明しつつ、Jamboard (これもGoogleの機能) を使って、生徒たちが自由にアイデアや意見を書き込めるようにしています。そのほか、その回の学習に役立つウェブページのリンクをたくさん提供してくれて、そのすべてが授業後にもきちんと振り返ることができるようになっています。

指定教科書もありますが、練習問題を順番に解いていくことはありません。教科書にあるテーマやトピックを生かし、日常生活に沿った会話練習ができるように先生方がアレンジを加えています。

最初の1週間で話した内容を簡単にまとめます。

Lesson 1 (September 23)

Descriptive Skillを向上させる – 家電量販店の店員あるいは客のロールプレイを行うことを通じて、出来る限り詳しく自分の売りたい製品を説明したり、欲しい機能や用途を伝えたりする。私は店員役を演じましたが、楽しかったです。下はロールプレイ時、私に実際に配られた文章です。客の要望を聞きつつ、どうにかノートパソコンを買うように誘導しましょうという内容ですね。

上手く伝えるコツは、まずその製品が属するカテゴリを伝えること。(例: I’m looking for a computer / smartphone / device など) その後、焦点を絞り、より細かい内容を説明していくと伝わりやすいようです。詳細に伝えるときのポイントは、感覚に訴えるような説明を行うことで、例えばノートパソコンを売りたいのであれば、どんな大きさ・形か、色か、手触りはどうかに触れつつ、機能の説明をしていくと効果的だそうです。 また、比較・対照表現を用いて、他の製品とどう違うのかをアピールすることも大切です。(例: I recommend you buy a lap-top because it is much lighter than a desktop computer, and you can carry it anywhere you want. Its processing speed is so faster than smartphones and feature phones that you can do multi-tasks at the same time such as making documents while listening to music and watching videos. You can also buy a cover in your favorite color to protect your lap-top. ) ロールプレイは10-15分ほど行いましたが、それぞれの目的を意識しつつ進めていましたので、とても充実した時間でした。

  • 視覚に基づく説明 (Sight): color / contrast / position / shape / dimensions
  • 聴覚に基づく説明 (Hearing): soft or hard sound / metal sound / melodic sound / scream / loud or soft sound / whisper
  • 触覚に基づく説明 (Touch / Texture): thorny / soft / smooth / prickly / rough / polished
  • 味覚に基づく説明 (Taste): sweet / bitter / salty / sour / spicy / It tastes fresh. / It tastes stale.
  • 感情に基づく説明 (Feeling): liking / fear / love / fondness / dislike / happiness / sadness

Interactional Strategiesを身につける – ①具体例を提示する、②自分の話している内容が相手に伝わっているか確認する、③相手の話している内容を自分が理解できているか確認する、④もう一度説明してもらうよう頼む

①具体例の提示: for example以外の表現を学びました。To give you an idea / As proof / Suppose that / To illustrate / Imagine / Pretend that / To show you what I mean / Let’s say / Case in point / e.g. / Such as / In particular

②相手に伝わっているか確認: Are we all on the same page? / Have I made everything clear? / Are there any (more/further) questions? / Let me repeat that. / Let’s go through that again. / If you don’t mind, I’d like to go over this again.

③自分が理解できているか確認: Can I rephrase what you (have) said? / So, you mean (think, believe) that… / Let me see if I’ve understood you correctly. You …

④もう一度説明してもらうよう頼む: Could you repeat that? / I’m afraid I don’t understand. / Could you say that again?

与えられたトピックに関し、データを用いながら自分の意見を発表する – 課題① 2011年の時点で、世界で最もtypicalな人とはどんな人か。2011年と2020年のデータを比較し、異なる点について説明してみよう。課題② 2020年の最もtypicalな人について、世界と自分の国のデータを比較してみよう。異なる点があるとすれば、その理由についても考えてみよう。

このトピックは宿題にもなった内容で、インターネット上の記事やデータを調べ、最も典型的な人とはどんな人であったかをまとめました。2011年のデータについては、National Geographicのこのビデオから答えを得ることができます。比較するときに、unlike, while, in contrast to, except (that, for) を用いることも推奨されました。

Lesson 2 (September 25)

興味深いイディオムを知る – apples and oranges (American) / chalk and cheese (British)

  • apples and oranges: Used when two things are not compatible. 北米を中心に用いられる表現。2つのものが大きく異なり、比較できないこと。例) They are simply different like apples and oranges.
  • chalk and cheese: Used when two things are very different from each other. イギリスを中心に用いられる表現。2つのものが大きく異なり、比較できないこと。

自分の立場を明らかにする – 今週のライティング課題は、自分が「流れに従う (go with the flow)」派か「独自の路線を進む (be a different person that is my own)」派か、どちらか立場を選び理由や具体例について書くという内容でした。

英英辞典を活用するLongman Dictionary (J先生お勧め) / Collins Dictionary / Cambridge Dictionary / Merriam-Webster Dictionary (I先生お勧め) 。内容もですが、発音の仕方を学ぶことが大切だそうです。

Photo by Isai Dzib on Unsplash