レンタカーで小旅行

アメリカ

Thanksgiving Holidayで夫も休みだったため、レンタカーを借りてNY州外に出ました。行き先はバーモント州のバーリントン (Burlington, Vermont) とニューハンプシャー州のポーツマス (Portsmouth, New Hampshire)です。夫はアメリカで車を運転するのは2度目、私は初めてでしたが、問題なく旅を楽しむことができました。

車を借りる – 旅行客であれば空港のカウンターで借りるのが一般的かと思いますが、普段NYで生活している場合は自宅の近くで借りられたら便利です。近所でレンタカーを借りられるところはたくさんありますが、HertzやAvisの公式サイトから予約すると2泊3日で800ドル前後の価格だったため、もうちょっと他にないかなとあれこれ調べ回りました。それで結局、「レンティングカーズ」という日本の予約サイトを使うことにしました。日本語のウェブサイトで、NYやその他の都市で車を借りる手続きをスムーズに行うことができます。

レンティングカーズでは、利用したい地域を入力すると、様々なレンタカー会社が保有している車が一括で表示されます。その中から希望の営業所と車種を選び、予約を完了させます。私の場合は、最寄りのHertzで借りることになりました。Hertzのウェブサイトから予約すると高額だったのに、レンティングカーズからだとなぜか半額以下になるので、とてもお得です。借りるのは初めてだったので、同乗者登録ができたり返却時の給油が不要になったりするプレミアムプランに入りました。当日、予約した時間にHertzに行くと、簡潔な手続きで車に乗れるようにしてくれました。予約時に使用したクレジットカードと日本の免許証、国際運転免許証を提示する必要があります。運転については、左ハンドル・右車線で日本とまるで逆ですが、乗り続けていると案外すぐに慣れました。

バーリントンへ – NYから車で5-6時間!夫と2時間おきに交代しつつ、バーリントンを目指しました。ガソリン満タンの状態でNYから出発する場合は、ちょうどガソリンがなくなりかけるほどの走行距離です。NYの外に出るときの道路の分岐が複雑でしたが、分岐を越えるとひたすらまっすぐに進むだけの道になり、次に右折するのは140km先、なんていう案内が出ることも珍しくありませんでした。給油したいときは最寄りのサービスエリアを利用する、もしくは定期的に置かれているExitから出て、給油後また高速に乗りなおすかのどちらかになります。NYを出発したのは朝の10時半頃でしたが、バーリントンに着いたのは夕方6時。途中NY州の州都オールバニー (Albany) で休憩を挟みつつ向かったので、時間が結構かかりました。このページの一番下にドライブ中の動画を載せているので、特に面白みはないですがよかったら見てみてください。

(↑ オールバニーのニューヨーク州会議事堂。政府関係の建物が多く荘厳です)

(↑ 滞在したホテルのスタッフにおすすめしてもらった人気店Sweetwatersに行きました。)

以下、お土産や買い物を楽しめるお店です。

  • The Vermont Flannel Company: 何かローカルなものが欲しいならここ。フランネル素材の温かい服を買うことができます。寒がりの夫はここで買った服をとても気に入っています。
  • Saratoga Olive Oil Co.: 様々なフレーバーのオリーブオイルが買えるお店。いい香りの石鹸なんかも売られていて、ユーカリの石鹸を買いました。

ポーツマスへ – その後、ニューハンプシャー州のポーツマスへ向かいました。道中でかの有名なWalmartに立ち寄ってみたのですが、食品コーナーを覗いてみたところ、シーフードが肉エリアの1/10くらいしかなくて驚きました。クリスマス用品やおもちゃが大量に売られていましたが、こういうところで調達するのでしょうか。また、近くのスタンドでガソリンを給油したところ、満タンに入れても2000円程度だったので、かなり安く感じました。

ロブスターロールと牡蠣を食べるという思いでポーツマスにたどり着き、この日の夜に牡蠣を、翌日の朝にロブスターロールを食べました。ポーツマスの街並みはとてもかわいらしく、シーフードレストランもそこら中にあるので選び放題です。大きなキッチン雑貨店 (LeRoux) に入ると、甲殻類の殻を割るためだけのはさみや身をかき出すスティックが豊富に売られていて興味深かったです。以下、おすすめのお店です。

  • Surf: シーフードレストラン。Raw Bar Samplerを頼むと、アフタヌーンティーで使う3段プレートにシーフードを盛ってくれます(上の写真 左から2番目)。地元客はお寿司や刺身を食べてました。
  • Row 34: オイスターバーの人気店。すぐ横にあるヒルトンに滞在していたのですが、エレベーターで居合わせたお客さんもお勧めしてくれたお店です。おしゃれな雰囲気で、地ビールも楽しめます。
  • The Spice & Tea Exchange: 香辛料とお茶の専門店。シーフードにかけるとおいしいというニッチな香辛料 (Crab & Shrimp Boil Spice Blend) があったので買いました。
  • Sanders Fish Market: 生魚や加工食品を買うことができます。持ち帰りのできるクラムチャウダーを買いました。
  • Market Basket: ニューハンプシャー・マサチューセッツ・メイン州で展開しているローカルスーパー。土地柄なのかシーフードの取り扱いが多く、心躍る品揃え。買ってすぐ食べられるチキンの丸焼きもしっとりしていておいしかったです。満足度の高かったお店。

ポーツマスはニューハンプシャー州とメイン州の境界にある町なので、車があると州境のドライブを楽しめます。ピスカタクア川 (The Piscataqua River) に浮かぶ小さな島々や、別荘らしき大きなお屋敷を車窓見学しました。

帰路へ – NYへの道中、休憩もかねてHartfordに立ち寄りました。私にとってHartfordは、Gilmore Girlsの街です。16歳で出産した母とその娘の暮らしぶりを描いているテレビドラマ (全7シーズン)ですが、彼女たちが毎週金曜日に会うギルモア家の裕福な祖父母 Richard & Emily が住んでいるのがHartfordです。夫に言われるまで知りませんでしたが、Hartfordは保険業で有名な街なんですね。Richardがちょうど保険の仕事をしているので、彼らの住まいをHartfordに設定している理由がよく分かりました。レンタカー返却の時間のこともあるので、Hartfordでの滞在時間は短かったのですが、ご当地マグネットを買って満足しました。

Hartfordを後にしNYに近づくにつれ、もみの木を括り付けている車をたくさん見かけました。クリスマスツリーをどこか田舎で調達してきて、その帰りなのかもしれませんね。そして車は無事、時間内に返却ができました。短い旅でしたが、なんと1,250kmを運転するという貴重な経験ができて楽しかったです。

アイキャッチ画像は、Hartfordにある Wadsworth Atheneum Museum of Art で撮影したものです。