ボストン滞在

日常生活

4月下旬から約1か月、マサチューセッツ州のケンブリッジ (ボストンの近く) に滞在していました。大学院の長期休暇を利用して、夫がインターンをすることになったのですが、その1社目がボストンにあったためです。仕事の都合で夫が先にアムトラックでボストン入りし、私は1週間ほど後から車で合流しました。今回もBudgetのレンタカーを利用しましたが、3時間ほどで到着することができました。道中は快晴で、ドライブするのも気持ち良かったです。

初日の夜に行ったレストラン Waypoint。スタッフが気さくで感じよく、
どれも本当においしかったです。デザートまでお洒落。
滞在した1LDKのマンションと、近隣 (ケンブリッジ市内) を散歩した時の写真。

ニューヨークとは違い、ここケンブリッジでは高層建築物 (特にマンション) があまり見られず、天気のいい日は空が高く感じ、清々しい気持ちで散歩ができます。ハーバード大学やMITも近いので、校舎や学生の雰囲気を見るのも楽しいです。少し遠くへ足を延ばす場合は、地下鉄のほか、バスやBlue Bike (レンタサイクル) を気軽に利用することができるのも便利です。

インターン中、夫は在宅勤務と通勤を組み合わせたような働き方をしており、夕食には夫の上司がお宅に誘ってくださったこともありました。中学生・高校生がいらっしゃるご家庭で、普段なかなかアメリカの10代とお話しする機会がなかった私は、興味津々で話を聞かせてもらいました。

ロックポート – 週末には、ボストン北東部にある海辺の町ロックポート (Rockport) に車で出かけました。素敵なお土産物屋が並び、魚屋の作る新鮮なロブスターロールのなんとおいしいこと!感激しました。

Roy Moore Lobster Companyのロブスターロールとカクテルシュリンプ / ロックポート湾

それからは残念なことに風邪を引いてしまい、しばらくの間、日中はほとんど出かけずに過ごしました。普段元気なだけに、なかなか治らないのは辛いものですね。毎日龍角散を飲み続けました…。

レッドソックス戦観戦 – 治ってきたところで、上司のご家族にレッドソックス戦の試合観戦 (Fenway Park) へお誘いいただきました。ホームランも出て大盛り上がりするシーンがあり、貴重な経験ができました。ピッチャーが振るわないとどんどん選手交代させられていたのが印象的です。最終的にレッドソックスは1点差で負けてしまったのですが、試合結果に関係なく楽しむことができました。しかし5月とはいえ、夜はかなり冷えたのでしっかり防寒対策をしていくことをおすすめします。

イザベラ・ステュアート・ガードナー美術館 – アメリカの美術館で私が特に好きなのが、個人所蔵の美術館です。国や州、市が運営する美術館とは違い、創設者個人のお気に入りが詰まったコレクションと独特の展示っぷりを見ることができるからです。期待して行きましたが、期待をはるかに超える規模でした。Linen merchant (亜麻糸の貿易商人)であった父の巨額の財産を相続したイザベラ・S・ガードナーが、その財産を美術品収集に投じ、美術館として開館、自らの死後も配置換えを行わずそのまま来館者を楽しませるようにと定めた場所だそうです。美術品の数々もさることながら、とにかく個人の持ち物であったことが信じられないくらい広い美術館です。歩いても歩いても別の部屋が出現します。どうやら美術品の収集数がかなり増えてきた時期に増築したようですが、それにしても驚きました。中央にある中庭が美しく、以前ニューヨークでも訪れたThe Met Cloistersを思い出させます。どちらの美術館も中世ヨーロッパ風の建築ですが、ほっと一息つけるこの中庭システムは私の大のお気に入りです。来場者は、館内を歩いて美術品の鑑賞を楽しみつつ、疲れたらこの中庭のベンチや石に腰かけてゆったりと時間を過ごすことができます。こういう、順路に沿って進まなくても良い作りが居心地の良さにつながっているのかもしれません。天井が高いので圧迫感もないですし、そこそこお客さんがいたものの、快適でした。