恵方巻きを作る

日常生活

2022年の節分の恵方は北北西。今年も自宅で恵方巻きを楽しみました。

お寿司作りは私の趣味のひとつです。以前イギリスの田舎町に住んでいたとき、町に一軒だけある日本食レストランで少し働いた経験があり、その時に訓練を積んだことがきっかけです。太巻き、細巻き、カリフォルニアロールに代表される裏巻き (reverse rollと呼ばれていました)、手巻き、そしてにぎり…。日本人スタッフがほとんどいないお店でしたが、様々なお寿司を短時間で美しく完成させるのはとても楽しかったです。

(2017年) リバースロールと言えばカラフルさが特色。奥はエビフライを中に巻いて外側にはとびこを散らしたもの、手前はサーモンと沢庵を中に巻いて、外側には薄くスライスしたアボカドを巻いたもの。アボカドの巻物は難易度が高かったですが、よく作っていたことを思い出します。

ニューヨークに住み始めてからも、何度かホームパーティーでお寿司を作りました。事前準備が必要ですが、手巻き寿司なら、具材と酢飯、海苔の準備をしておけば十分なので、日本人以外のお客さんが来られた時はたいてい手巻き寿司にしました。寿司桶を持ってきておいて良かった。意外に出番があります。

(昨年) 郊外にあるHマートで売っていた大きなお刺身セットを手巻き寿司の具にしました。ハマチは結構おいしいです。この時は、カリフォルニアロールを2本分だけ巻いて並べています。手巻き用のきゅうりは細切りが巻きやすくて好きです。

今年の恵方巻きは、何かと参考にしている白ごはん.comの管理人さんが、恵方巻きの写真をtwitterに載せていたので、似た感じでやってみることにしました。白ごはんバージョンでは、「卵焼き、干し椎茸と人参の煮物、菜の花のおひたし、酢れんこん」を入れて巻いたそうですが、私は「干し椎茸と人参の煮物」だけそのままで、菜の花はほうれん草に置き換え、お刺身を少し入れたかったのでサーモンを追加、あと沢庵を入れることにしました。

3合炊いてすし酢を合わせ、冷まします (乾燥するのでこの後ラップをかけています)。この量だと、太巻きを5本ほど作ることができます。ご飯がなくては始まらないので、早めに用意しておきます。自分で作ると、酢飯に使われるすし酢の量の多さに毎度驚きます。すし酢があると楽ですが、なくても米酢・塩・砂糖を混ぜるとOKです (配合比はこちらを参考に)
がんこおやじの沢庵。同じ会社が作っている油揚げやうどんもよく買います。Hマートで売っていた冷凍うどんがおいしかった!
具材の準備。干し椎茸と人参の煮物はこちらを参考にしています。ハマチはまだ店頭に並んでいなかったのですが、サーモンはいつ行っても大抵ありますね。
海苔はざらざらしている面を上に向けて、その上に酢飯を広げます。海苔の上を薄く覆うように酢飯を載せるのがコツで、分厚く広げすぎるとご飯の多い太巻きになってしまいます。海苔にはよく見ると横向きの線が入っているので、一番上の線のあたりまで酢飯を載せます(巻き終えたときに外側に酢飯がはみ出るのを防ぐため、海苔全体を酢飯で完全に覆わない)。
海苔の真ん中を中心に具材を並べます。隣り合う具材は異なる色のものを配置すると、切ったときに断面がきれいに仕上がります。
巻くときは、海苔の下の端が一番上の具材の端に来るようにします。※下の赤い丸から上の赤い丸へ巻いていくイメージ。
そうするとこのような形になり、具がきちんと中に収まります。あとは端までくるくる巻いていくだけ。巻き終えたらぎゅっと全体を握っておくと中身がスカスカになりません。
(完成・表面) 酢飯と具が密着して巻かれていると、自然にふくらんだ形になり、きれいです。最初の酢飯を広げる工程で、海苔の端まできちんと酢飯が行き渡っていると、端っこが痩せた形にならず見栄えが良いです。
(完成・裏面) 巻き終えたものを裏返した時に、海苔の端から酢飯がはみ出ておらず、きちんとくっついていれば成功です。酢飯や具材が多すぎると、上手くいかないことがあります。
太巻きができたら全体にぴったりとラップを巻いておくと、乾燥を防ぐことができるのでおすすめです。食べたいときにラップの上から簡単に切ることができます。
断面を見るのは巻き寿司作りの醍醐味です。みっちりとカラフルな具が並んでいるのを見ると、楽しい気分になります。
北北西を向いて丸かじり!

今度機会があったら、手巻きや裏巻き寿司の工程もまとめたいなと思います。お寿司は楽しい!