NY→ボストン引越し

crop unrecognizable person packing ceramic tableware in parchment
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日常生活

夫の大学院修了時期(5月下旬)に合わせて、NYからボストンへの引越し準備をしていました。大まかな日程や作業は以下の通りです。

  1. 4月上旬に引越し業者の下調べ、その中の数社から見積もりを取った上で1社に絞り込み (5月初め)
  2. 梱包資材の調達 (※自分自身で梱包する場合)、詰められるものからどんどんダンボール箱に詰める
  3. 引越し1週間前:最低限必要なもの以外はダンボールに詰めきる
  4. 数日前:よく使う調理器具、よく着る服もほぼ詰める、冷蔵庫の総片付け
  5. 前日:すべて詰め終え、スムーズに運び出しができるように一か所に荷物をまとめておく

今持っているものをほぼ全部、そのまま引越し先に持っていくことにしていたので、全部で40箱程度になりました。2年前に渡米した時は14箱だったのですが、頂き物や、一時帰国を経てこちらに持ってきたものがいつの間にか増えたようです。


1. 引越し業者の絞り込み – まずはインターネットで検索して探しました。NY市内のマンションから荷物を運び出し後、荷物を倉庫で一時預かりしてくれるサービスがあるところを希望していたので、NY拠点とボストン拠点、両方の引越し業者を検討しました。検討したのは、【NY・NJ拠点】Piece of CakeGreat MoversRoadway、【ボストン拠点】Anton’s MoversBorn to Moveの5社です。各社のページに行くと、希望の引越し日や運び出し・運び先の住所、おおまかな荷物量を入力することになるので、あらかじめ大きな家具についてはサイズをはかっておくとスムーズです。業者はここで入力した荷物量を参考にして、運び出しに使う引っ越しトラックのサイズを決めるので、なるべく正確に書いておくと安心です。すべて終わった今振り返ると、引越し当日、業者が荷物を一点一点確認…なんてことはなかったので、だいたいで大丈夫です。

見積もり依頼フォームを入力し提出すると、随時、引越し業者からどんどん電話がかかってきます。引越し業者を比較していた頃、私は一時帰国で日本に、夫は課題や試験準備をしていたこともあり、インターネット上で好きな時に見積もり額が簡単に見られるPiece of Cake (NY拠点) やGreat Movers (NJ拠点)、Anton’s Movers (ボストン拠点)は使いやすく感じました。3社の見積もりでは、Piece of Cakeが一番安く、Great Moversが一番高く出ました。この時ちょうどNY近郊の引越し業者についてのレビューサイトを見ていたのですが、「3社から見積もりを取り、真ん中の値段を提示してきたところを選ぶといい感じに引越しできるよ」と書いている人がおり、興味深い意見だったので採用することにしました。

そのレビューのページには、「自分でトラックをレンタルして運ぶのがお得だった」と書いている人もおり、その中でmuscleの新しい英語表現を学びました。”I went with Uhaul and hired muscle in both nyc and my destination.” が原文なのですが、力仕事をしてくれる人というような意味で使うことができるんですね。他にも、I need your muscle.というような言葉を聞いたこともあるので、カタカナで慣れている「マッスル」や筋肉といったイメージとはやや異なるイメージで使われているということでしょうか。

2. 梱包資材の調達 – 引越し業者によっては、梱包資材を送ってくれたり貸してくれたりするところもあるようですが、Anton’s Moversは自分で調達することになっていました。車でホームデポに行き、Moving BoxesをSmall、Medium、Largeそれぞれ十数箱ずつ購入しました。それぞれ$1~$2程度なので、他で買うよりもお得かな?と思います。割れものに使える大きなプチプチ(Bubble Wrap) や箱をとめるテープもたくさん売っています。こちらで売っている梱包用のテープはやや粘着力が弱いので、しっかり重ね貼りするのが安心です。

どんどん詰める – 資材を揃えたら、あとはひたすら梱包するだけ。我が家の場合は、キッチン関係が一番時間がかかりました。割れ物は全部1つずつ包むという過保護っぷりだったのですが、おかげでひとつも割れずに済みました。職場の方や家族・友人にもらった器や、陶芸体験で作った思い出のお皿がいくつもあったため、自分で納得のいくように包めてよかったです。割れ防止のために、季節柄着ない服を器と器の間にクッション代わりに挟むのも効果ありでした。早い段階から、今すぐ使わないものはしっかり箱詰めしておくと後が楽になります。また、主な中身を箱の外側に書いておけば引越し後に取り出すときに便利ですし、箱に番号を振っておくと、引越し後、箱が全部そろっているかの確認がしやすくなります。

3. 1週間前~数日前までにできるだけ詰めきる – 夫が大学主催の卒業旅行に出かけてしまうことも考慮して、とにかく早めに荷造りをしていました。この辺りで三十数箱を詰めたことになり、疲れました…。

4. 前日にはほぼ詰め終える – 終わりが見えたので、前日の午後、気晴らしにNJ州にあるSoJo Spa Clubに行ってきました。温水、サウナとプールがついている施設で、とてもリラックスできました。岩盤浴が特に気持ちよかったです。ミツワにも寄って、日本食を食べてきました。

5. 当日 – 運び出しには朝の時間帯(9-12時)が割り振られていたので、9時頃には箱をすべて詰めきり、業者の方が運び出しやすいように荷物を一か所にまとめておきました。9時半頃に3人の担当者が来て、計1時間半ほどでスムーズに運び出しをしてくれました。問題も特になかったので、最後に引越し代金+チップを渡してお礼を伝えました。

チップについて – 普段、飲食店だとお会計の18%~20%ほどチップを上乗せして支払いますが、引越しで同じことをやると数百ドル払うことになるためどうしよう?と思い調べたところ、作業員ひとりあたり$10ほど払ったと書いていた人を見かけたので、3人合わせて$30を封筒に入れて渡しました。引越しの作業時間もそれほどかかりませんでしたし、ちょうどいい額だったかなと思います。

最後に部屋全体をざっと片付け、管理人に鍵とランドリーカードを返却し無事に退去できました!

退去前&退去後。いくつかの家具は備え付けだったので、そのまま置いておきます。

6. 引越し後 – 1週間でダンボールの片づけを終え、2週間で新しい棚などの必要な家具を設置し終えました。ダンボールやプチプチ、プラスチックの袋、発泡スチロールなどのごみが大量に出ます。現在住んでいるケンブリッジ市では、

ダンボール – 市のごみ収集 (Curbside Pickup) でリサイクル品として回収してもらえる。大量にある場合は、以下のリサイクルセンターで引き取ってもらえる。

プラスチックの袋 (プチプチ含む) – 市のリサイクルセンターに持ち込むと引き取ってもらえる (ケンブリッジ市民限定)。一部のスーパーマーケットやホームセンターでも、プラスチックの袋の回収箱があるのでそこに入れることも可能。

発泡スチロール – 残念ながらリサイクルの対象外で、燃えるごみ (Trash) 扱い。

という分類になっており、多くをリサイクル品として出すことができます。あまり大量にごみを出したくなかったので良かったです。

引越し直後&現在。ご近所さんから引越し祝いのお花をいただいたり、夫の上司ご一家からソファを貸してもらったりと、ありがたいことが続いています。朝の陽ざしがうれしい。

これでやっとしばらく落ち着けそうです!