MA州Rockport観光

アメリカ

ひとつ下の階に住んでいるおばさまと話していた時に、コンサートに行くのが好きならThe Boston Musical Intelligencerというサイトを見ると良いよと勧めてもらいました。早速調べてみたところ、ボストン近郊で開催されるコンサート情報がまとめられているページのようです。(※一部、ニューハンプシャー州やメイン州の音楽イベントについても掲載されています。) 室内楽やソロの演奏が好き、もしくは小~中規模の音楽ホールや教会でクラシックを聴いてみたいという人にはぴったりです。私たちは今回、マサチューセッツ州ロックポート(Rockport)にある、Shalin Liu Performance Centerを訪ねました。ボストンからだと、車で1時間程度で行くことができます。

夫がピアノのコンサートに行きたいと前から言っていたので、直近で開催されるものの中からベートーベンとショパンの有名曲を演奏してくれる回を選びました (The Boston Musical Intelligencer内に投稿された専門家のレビューはこちらから読めます)。毎年6月~8月頃には、この会場を拠点にロックポートの音楽祭が開かれているそうで、毎週木~日曜日にかけて、世界各地から招かれた演奏家によるコンサートが行われます。ホールの入場時にもらえる曲目&演奏者解説の冊子には、当日の内容だけでなく、音楽祭の全日程の内容が記録されており、作った人の情熱を感じられます。NYのThe Frick Madison美術館に行った時も、無料の解説冊子をもらって驚いたのですが、アメリカは芸術を学びに来ている人に対して丁寧というか、親切だなと感じます。音楽や美術の専門的な解説を理解するのは難しいですが、開催者側が無料冊子として配布し、後に残るように(+ 気になったら調べられるように) してくれているのは嬉しい心配りです。

さて、ロックポートの中心エリアには、ロブスターを食べられるお店、古着店やアートショップ、お土産物屋が立ち並んでおり、コンサート前の時間に観光を楽しむことができます。大型のホテルはありませんが、B&Bのような小規模の宿泊施設がいくつかあります。私たちはホールからも近い人気店の Roy Moore’s Fish Shack Restaurant And Bar で夕食をとりました。

ローカルのビールを飲むのは旅の楽しみです。クラムチャウダーもついつい頼んでしまいますね。

夕食後はホールに向かい、係員から「開演時間まではReception Roomにいていいですよ」と言われたので、しばらくそこで過ごしました。

Reception Roomの壁面はガラス窓!晴れていたので、空や海がきれいに見えました。のんびりしていたらコンサート常連のおばさまに声をかけられました。
美しいホール!

ホールは中規模程度の広さで、特筆すべきはステージ奥の壁面がガラス張りになっていること!向こう側に広がる大西洋を見ながら、幻想的な雰囲気の中で音楽を楽しむことができる特別な空間です。今回はこちらで、ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」、ショパンの「ワルツ全曲」を主とするソロのピアノコンサートを聴きました。時間とともに外の空模様が移り変わるのも良かったです。

こういうローカルな魅力を発見していくのは楽しいですね。あまりブログに載らないような町のことを今後も書いていけたらなと思います。