秋 – Cambridge周辺

日常生活

アメリカ横断旅行から戻って1か月ほど経ち、すっかり元の生活です。10月は紅葉が進み、上旬~中旬は暖かく、屋外で過ごすにも気持ちの良い期間でした。楽しかったことをいくつか載せておきます。

ハロウィン仕様になっているWilson Farm – ケンブリッジからは車で20分、ボストンからは30分程度で行くことのできる、レキシントンの「Wilson Farm」(10 Pleasant St, Lexington, MA 02421) を満喫しました。普段からよく行くお気に入りの場所です。農園に隣接したスーパーがあり、豊富な品揃えと活気にあふれた店内はまるでテーマパークのような雰囲気です。

Wilson Farmの外観です。9月からお店の外壁にかぼちゃを飾る取り組みをしていたようです。外には装飾用のかぼちゃが積まれ、外では作り立てのApple Ciderドーナツが販売されています。夫と私は、するすると誘い込まれるようにドーナツの列に並び、「Half a dozen」(6個入り・$5) を購入しました。シナモンが効いていておいしいです。
無数のかぼちゃが並んでいます。ハロウィンの時期になると、カラフルなかぼちゃで飾り付けられている一軒家を見かけますね。
採れたての野菜やフルーツがずらりと並んで、とても華やかです。通常のスーパーで扱っているような生鮮食品も扱っており、一通り揃います。
季節の商品として販売されていたクランベリーを買いました。1ケース$3ほど。ケースの裏にクランベリーソースの作り方が書かれていたので、作ってみることに。

クランベリーソースの作り方

  • 水1カップ (200cc)
  • 砂糖 1.5カップ~2カップ
  • クランベリーの実 4カップ (1ケース分)

実が割れているものや状態が良くないものを取り除いて、ざっと水洗いしておきます。

  1. 水1カップと砂糖全量を鍋に入れて火にかけ、砂糖を溶かす。
  2. ①にクランベリーの実を加える。
  3. 弱火にして、よくかき混ぜながら5~10分程度煮る。
実を入れたばかりの時はプリプリ。
10分程度弱火で煮るとこんな感じに。
冷まして瓶詰めです。今回はクランベリーのケース裏に書いてあったレシピ通りに作りましたが、水ではなくオレンジジュースで煮る方法もあるそうですね。Wilson Farmはレシピ本も出版しており、次回は違うやり方で作ってみようかなと思います。

Rotary Clubでボランティア活動 – 夫はコロンビア大学のMBAに在学中、日本にある地元ロータリークラブから奨学金支援を受けていました。本来なら在学中にNYのロータリークラブに参加し活動をする予定でしたが、コロナ禍で難しい状況にあったため、実現せず。そうこうするうちに大学院を修了し、私たちはケンブリッジへ移りました。

アメリカはロータリークラブ発祥の地 (1905年・シカゴ) 。ボストン・ケンブリッジエリアにも複数のクラブがあります。いずれも地域の環境改善や困窮する人々の救済・教育支援を目的とした様々な企画を立ち上げ、実行しています。私たちは奨学金の縁もあり、今からでもボランティアとして何かできることはないかと、取りまとめをしている担当者にコンタクトを取りました。すると、ぜひ見学に!との返事があり、食事会や定例会に加わらせてもらいました。

そんな中、「よかったら、近々あるイベントに参加してみませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけで、毎年恒例の「Chalk on the Walk」というチャリティイベントの手伝いをしてきました。これは、10月にハーバードスクエア全体 (Red Line・Harvard駅そば) で開催される「HONK! Parade」というお祭りに出店する形をとっており、当日は町全体がにぎやかなムードに包まれています。この催しでは、「Artist」と呼ばれる参加者がチョークを使って路上に絵を描きます。その様子は公開されており、通りがかりの人々は、小額の寄付をすることで気に入った絵に投票をすることができます。そして最も得票数の多かった作品が、翌年のロータリークラブのポストカードデザインとして採用されます (別途、入賞者には賞金も出るようです)。

ブースはこんな感じです。「Chalk on the Walk」は午前10時スタートで、Artistたちは午後3時頃までに作品を仕上げることになっています。私たちは午後1時からお手伝いです。
33作品が路上に描かれました。太いチョークが受付に準備されており、皆さん真剣に制作しています。夫と私は、各作品を記録に取る写真家のおじいさんのサポートに入りました。
作品は、高いはしごの上から撮影するため支えが必要です。夫ははしご係に、私は作品番号と写真の画像番号を記録する係になりました。合間には写真家のおじいさん(Jackさん)との交流もあり、ご近所トークなどを楽しみました。Jackさんはこの撮影係を務めてもう10年以上になるそうです。落ち葉や影が作品に写りこまないよう、丁寧に避けたうえで撮影をしました。
圧倒的な技術を見せていた作品がありました。これが優勝かな?と思っていたところ、やはり第1位になっていました。

チョークを使うという、雨天では厳しいイベントですが、終日快晴に恵まれました。通りがかる人々も多く、取りまとめをしていたスタッフによると、一日を通して数千人が通りがかったのでは?とのことでした。事前の寄付、通りがかりの人々からの当日の寄付を合わせて数万ドルが集まったそうです。寄付金はすべて今後のロータリークラブの活動 (特に子ども・若者の教育費や困窮者の支援費) に充てられるとのことです。


緑化事業のボランティア – チャールズ川沿いにある公園、Riverbend Park (1001 Memorial Dr, Cambridge, MA 02138) にて、来春に花を咲かせる球根を植える活動にも参加してきました。ハーバードスクエアとマウント・オーバーン病院の間にあり、人々の憩いのエリアになっている公園です。

このボランティアは、ロータリークラブの方から紹介されたケンブリッジ市近郊エリアのボランティア募集サイトである、「Cambridge Volunteer Clearninghouse」にて発見したものです。専門的な活動もあれば、経験を問わずどんな人でも参加できる活動もあります。私はF-2ビザ所持者のためお給料をもらう仕事はできませんが、この期間と機会にせっかくならと、地域に根差した活動をしてみたくなりました。そこでボランティアに応募してみたところ、早速お声がかかりました。呼んでもらえるのって嬉しいです。

球根植えボランティアの当日、自宅を出るとお隣さんと向かいの方が話しているところに遭遇しました。ほぼ毎日、出かければたいていご近所さんと出くわすのが面白いです。「これから公園に球根を植えに行ってきます」と言うと、自然が大好きなお隣さんは大感激。心からの「Thank you!」を贈ってくれました。

集合場所に到着すると、リーダーのPamelaさんと経験者のJaneさんが話をしていました。この日はこのベテランメンバーに私が加わって、3人での作業です。お二人共に母世代くらいに見えました。素晴らしい天気の中、3人で目的地へと歩きながら自己紹介とご近所トーク。Pamelaさんは、球根やスコップを積んだ台車をゴロゴロ引っ張りつつ、道中で目についたポイ捨てのゴミや危ない枯れ枝を拾っていました。この地域をとても大切にしていることが、お会いしてほんの数分で伝わってきました。

公園の球根植え予定地に着くと、Pamelaさんは用意したたくさんの球根を3人に割り振りました。私の担当は、チューリップと水仙です。だいたいこのあたりに、こんな感じで…でも好きに植えていいからね!と、大まかな指令を受け、球根植え活動の開始です。チューリップ50、水仙30を任されました。

チューリップの球根を並べます。先にレイアウトを決めてから植えるとやりやすかったです。土は掘り返して、固くなっているところをほぐしました。地植えなので深さは10cm程度、間隔は10~15cm程度を目安にしました。最初の花壇は直線状に植え、次の花壇ではややランダムな配置に。
土を掘り返していると、時々ものすごく固いところがあります。周りの植物にも気を配りつつ、球根を植えていきました。

3人それぞれが作業を行っていると、通りがかりの人が笑顔を向けてくれたり、ありがとう!と声をかけてくれたりしました。全員が植えた球根は来年の3月頃から咲き出す予定で、PamelaさんやJaneさんが植えた箇所がどんな風になるのか今から楽しみです。


その他いくつか

  • 自宅のベランダに置いている植物に手を入れました。秋らしい色合いの菊を置いています。
  • ベランダから見える大きな木に、いつの間にかリスの巣が出来ているのを発見しました。枝の途中に作られており、風が吹いても壊れない頑丈さです。
  • 天気のいい週末に、ベランダで焼肉や鍋をしました。夕方4時頃から始めると、暖かく明るいうちから楽しめました。
焼肉回。テスコムのホットプレートを日本から持ってきていて、変圧器を通して使っています。
鍋回。海鮮中心です。
  • ボストンまで遊びに来てくれたお友達ご夫妻と食事をしました。待ち合わせはハーバードスクエアの「The Red House Restaurant」(98 Winthrop St, Cambridge, MA 02138)です。お仕事の都合で、今月でアメリカを離れ、来月から新天地で生活を始めるとのこと。また新しい場所でもお会いしたいです。
サラダ、牡蠣・エビ・タコの盛り合わせ、シーフードパスタ、タコの串焼きを注文しました。私はタコの串焼き (手前左側) が特に気に入りました!
  • リニューアルされたばかりのチョコレート専門店「Spindler Confections」(2257 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02140) に行ってきました。家にチラシが入っていたのでお店の存在を知ったのですが、とても良かったです!なにかローカルなお土産を買いたい!というときにぴったりのお店です。
外観はこんな感じ。
お店オリジナルのチョコレートを中心に、数多くの商品が販売されています。店員さんが試食用のチョコレートをいくつか出してくれました。

9月はケンブリッジを離れていたので、今月じっくりとご近所活動・開拓が出来て嬉しかったです。冬はどんなことをしようかな?