どこかにマイル

旅行

JALのマイル有効期限切れが近くなり、「どこかにマイル」を使ってみました。

任意に全国の4か所が候補地となり、旅行予定日数日前に初めて自分の行き先を知るという、不思議なシステムです。私の場合は、小松・熊本・鹿児島・帯広の4か所が候補でした。この候補地は、該当ページ内で1日に100回程度検索をかけ直せるようで、よほどの好みがなければ、行ってみたいと思っていたような場所が候補地に含まれてきます。その日の便の空席状況が考慮され、比較的空きがあるところが候補になりやすいようです。この中では唯一小松空港だけ行ったことがありましたが、まわり尽くしたとは言えなかったので、4候補地どこになってもいいかなと思っていました。できれば、温暖そうな九州を…と少し願いはしたんですけどね。

結果から言うと、行先は帯広になりました。そもそも深くは考えずに申し込んでいて、決まった瞬間に「冬の帯広…?」と思考が止まりました。都内か温暖な地元でしか定住したことがないので、氷点下のエリアに行ってみるなんてことが急に起こるとは思っていなかったんです。そこから私の寒さへの異様な心配が始まり、旅行当日の朝、夫のスキー用の上着を発掘して荷物に詰める作業が追加されました。その後、羽田空港の搭乗ゲートに行くと、やたらともこついたおじいさんがまず目につき、出張サラリーマンを除いて皆厚めの上着を着ていることに気づきました。機内アナウンスでも、本日の気温はマイナス5度ですと言われ、自分の持っている装備で大丈夫なのかさらに不安になりました。

スキー上着をまとい、帯広空港カウンターで予約していたレンタカーを借りました。不安その2。ペーパードライバーを卒業してからしばらく経ちますが、まだひとりでは運転したことがなく、広々とした(車通りが少なめの)場所で練習したいと思っていました。が、まさか本当に雪がどっさり降るとは。レンタカー店の人はあっさりしていて厳重なガイドも特になく、とりあえず安全運転を念じて出発することになりました。車に雪が積もったとき用に、ブラシがついているのが新鮮でした。

ホテルまでの運転も、翌日の運転も特に問題はなく、無事故で最後までいけました。興味深かったのは、有料道路と市街地の道路状況の差です。有料道路は、雪がきれいに処理されてあり非常に走りやすく、スピードを出すのもあまり怖くなかったのですが、市街地は氷の塊があちこちにあり、しかも横断歩道と雪の白色が同化して分かりづらいことがありました。除雪車は多く走っていましたが、さすがに何もかもきれいに、というのは難しいのでしょうね。緊張もあってか、1日目は慎重に運転していました。運転中時々、ギャギャギャギャと激しい音が鳴り、擦ったかと慌てましたが大丈夫でした。氷をタイヤが巻き込んだ音か何かだったようです。

旅行で好きなことの一つに、現地のスーパーを偵察する、というのがあります。その土地で作られたものや普段の生活圏内では見かけないものを買うことに楽しみを覚えます。帯広編では、よつ葉の近所では見たことがないバージョンの牛乳と、豆腐・納豆、多少の野菜なんかを買いました。醤油や味噌も、独特なものがありました。ある程度買って、サービスカウンターで配送手続きをしてもらうんですが、一品入れられないものがあると言われました。ニラです。品質が明らかに落ちそうなものは、預かって送ってもらうことができないのだそうです。

前代未聞だと思いますが、もちろん捨てるという選択肢はなかったので、その日、ニラをホテルの冷蔵庫に入れました。持ち帰り忘れたら恥ずかしいので、ニラと書いたメモを目につくところに置いておきました。翌日、忘れることなくちゃんと持って帰ったのですが、このエピソードを夫に話したら大笑いされました。私も、まさか自分がニラ抱えて帰るとは思いませんでしたけどね。

2日目は、鹿追町まで運転して、「なつぞら」の天陽くんのモデルである神田日勝記念館に行きました。なつぞらは明るいドラマだったように記憶していますが、冬の鹿追町を自分の目で見て、神田日勝の馬や風景の絵画を生で見ると、孤独や果てしなさ、生活環境の厳しさの一端に触れられたような気がしました。イギリス留学中に見た馬の絵画は、もっと優雅な雰囲気があったような気がしますが、神田日勝の馬は、盛り上がる毛並みやたくましい体つきが印象的でした。野生というには手入れされているが、獣らしさはしっかり残っている、そのような表現があてはまるかもしれません。現地でなければできないことをしたいと思って訪ねた場所でしたが、行ってみてよかったと思います。

アメリカで運転する機会があるかどうか分かりませんが、一応国際運転免許証は発行していこうと思います。イギリス留学時に一度発行していますが、もう失効しているし、また取り直しです。過去に発行した国際運転免許証って、新規分を作るときに返却しないといけないんですね。重要なものな気がして保存していたのですが、良かったです。

Photo by KAOTARU on Unsplash

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