ニューオーリンズでマルディグラ①

アメリカ

お友達から「ニューオーリンズのマルディグラに興味があるんですけど、一緒に行きませんか?」とお誘いをもらったのがきっかけで、2月下旬に旅行をしてきました。

一緒に行きます!と返事をしたものの、マルディグラについて全く知らない私。取り急ぎ調べてみると、「マルディグラ (Mardi Gras)」とはフランス語で、英語では「Fat Tuesday (肥沃な火曜日)」に相当することがわかりました。さらに調べてみると、このマルディグラはキリスト教における「復活祭 (Easter)」前から始まる四旬節という期間の直前に行われる祝賀行事で、現在は華やかで派手に装飾された山車 (英語ではfloatと呼ばれます)によるパレードがメインとなっています。その山車を観覧するのも楽しいですが、一番人気なのは、山車に乗っている人々が沿道に向かって投げてくる色とりどりのビーズやおもちゃをキャッチすること!ここで言うビーズとは、ネックレス状になっているプラスチック製の飾り玉のことです。獲得したビーズを首からジャラジャラぶら下げるのが、ニューオーリンズのマルディグラの楽しみ方です。

※ 四旬節(2月〜3月頃)とは、イエス・キリストの復活に向けて人々が節制を行う期間 (食事の制限や肉食の禁止など) だそうで、その初日が「Ash Wednesday (灰の水曜日)」とされています。「Fat Tuesday」はその前日で謝肉祭とも呼ばれており、 四旬節前の最後のお祭りにあたります。

ボストンからニューオーリンズへのフライトは、Jetblueを使いました。直行便だと3時間半ほどで到着できます。2月下旬のボストンはまだ暖かいコートやダウンジャケットが必要ですが、ニューオーリンズは25度以上30度未満というような天気です。基本日中は夏服で良く、朝早くや夜の気温が低い時間帯用に軽い羽織ものがあれば十分でした。今回はトータルで一週間の旅行なのですが、JetblueやSpiritという航空会社を使うことにしており、荷物は最小限に。お土産を買いそうだなと思ったので、機内持ち込みできるスーツケースは半分空けた状態にしておきました。これとリュックサックのみで一週間乗り切ります。

服についてはTシャツやノースリーブ、スカートやジーンズを3日分のみ入れました。途中で洗濯することを見越して、ジェルボール洗剤や25セント硬貨も用意。スキンケア用品は、全て小さいボトルに入れてかさばらないようにしました。国内線に機内持ち込みする場合は、液体の重量制限 (1つ100ml以内) を守るのも大事ですね。日差しの強い地域に行くときは、帽子やサングラス、日焼け止めを忘れないように!日焼け止めは、CVSでも買えるNeutrogenaの「Ultra Sheer dry-touch sunscreen (SPF 55)」(88ml) を持っていきました。クセがない感じで使いやすく、白浮きもしないので気に入っています。

さて、ニューオーリンズ空港に到着した後は、ホテルに荷物を置き、パレードの行われているエリアに移動します。路線バスが充実しており、たまたまホテルのすぐ前から乗ることができたのでラッキーでした。早速、沿道に詰めかける人々に加わってビーズキャッチに参加しました。

山車に乗っている人々はこんな感じ。ビーズやおもちゃをたくさん投げてくれるので、アピールして掴み取ります。
要所要所に警官が配置されており、割と安全にビーズキャッチを楽しめます。山車から観光客まではそこそこの距離がありますが、剛腕の人にかかればビーズも遥か遠くまで飛ばしてくれます。

パレードが一通り終わると、落ちたビーズや袋が道に散乱して汚れた感じになるのですが、翌日に同じ道を通ると思いのほかきれいになっており驚きました。清掃をしている団体・ボランティアの人々を見かけたので、その人たちのおかげで連日にわたってパレードができるんだなということがよく分かりました。山車と山車の間には、中学生〜大学生までのマーチングバンドや、バトン部っぽい人たちがパフォーマンスを披露してくれるので、それを見るのも楽しかったです。

夕食は、友人の希望でGW Fins (808 Bienville St, New Orleans, LA 70112)へ。こちらのお店、とてもとてもおいしかったのでおすすめです。人気店なので予約推奨ですが、私たちが訪ねた日は以前から予約がいっぱいで、Walk-inに賭けるしかない!という状況でした。バーがWalk-in席となっており、バーテンダーの人にウェイトリストに入れてもらえたら、あとは名前が呼ばれるのを待つだけ。席に着くまでの間は先にワインをもらってまったりしていたので、待ち時間も気になりませんでした。マルディグラ期間とあってか、待っている間にも何人かに声をかけられ、来るのは初めてか?とか何日くらい滞在するの?などとフレンドリーに質問をしてくれたので、観光気分が盛り上がりました。多くの人がマルディグラを意識した衣装や飾りをつけており、非日常感たっぷりです。

隣に座っていた常連客のおじさんおすすめのLobster Dumplings。
Scalibut (ホタテとオヒョウの料理)
#1 Louisiana Yellowfin Tuna (キハダマグロの炙り)

余ったら持って帰りましょう!と、事前に友人に話していたにも関わらず、あまりのおいしさに二人ですべて食べ切りました。マグロの炙り料理の味付けには醤油が使われており、なんだか親近感がありました。

大満足でお店を出ると、すっかり日は沈んでいました。が、ネオンや光がきらめき、妙に明るい!全身スパンコールなんて人もまったく珍しくありません。

お店のお客さんなのか、ホテルの宿泊客なのか分かりませんが、2階のバルコニーからビーズを投げてくれます。山車の人々から受け取るよりもはるかにビーズがゲットしやすかったです。
特に賑わっているエリアはこんな感じ。私たちも最初はビーズをもらうばかりでしたが、満たされてくると、今度は自分が持っているビーズを人にあげたくなります。夜にはなりましたが、危ない雰囲気はなく、楽しく盛り上がっていました。

夜のFrench Quarterの街をしっかりと満喫し (=大量にビーズをゲットし)、ホテルへ向かうバスに乗ってこの日を終えました。早朝起きだったため、ホテルに着く頃にはものすごく眠かった…。次回はマルディグラ2日目を投稿します (次の記事はこちら)。