車を購入する

日常生活

ニューヨークに来てからはカーシェアのzipcarにお世話になっていましたが、希望する時間になかなか確保しづらいことや車内の清潔さに難ありということが重なり、車の購入を検討するようになりました。車探しから購入まで約1か月間かかりましたが、先日、無事にマイカーを手に入れることが出来たので、その過程を今回はまとめてみたいと思います。

*zipcarはNY市内の至る所に停めてあるので、試し乗りをするにはおすすめです!事前に利用予約を済ませ、予約時間になったら車のフロントガラスに取り付けてあるカードリーダーにかざすと乗ることができるようになります。

Cars.comで希望車種探し – 新車/中古車、メーカー、車種、予算、希望する地域のzip codeを入力すると、指定した地域で売りに出ている車が一覧になって表示されます (以下参照)。

知人にも車選びのコツを聞き、以下の条件を満たすような車を探しました。

  • 日本車 (Subaru > Toyota > Honda, Nissanくらいの優先順位で考えました)
  • 年式が古すぎない (2015年以降で探しました)
  • トランクに大きなスーツケースが十分入るゆとりがある
  • これまでの走行距離が80,000マイル以内
  • 過去に冠水や大事故に遭っていない
  • できればBluetooth搭載
  • 予算は20,000ドル程度

走行距離については、新車が好まれる日本と基準が違うようで、100,000マイルでも「まだまだ余裕で走る」と考えられているようです。

検索した中から希望条件に合う車が見つかったので、その車を扱っているディーラー(Volvo Cars Westport) に連絡を取りました。その後、実際に車を見に行けることになったのでアポイントメントを取り、取扱店の周辺地域を試乗させてもらいました。特に問題点もなく、それから1週間ほど知人に意見を聞いた後に購入したい旨をディーラーに伝え、購入に至りました。私の事前のネット調査では、「アメリカのディーラーはものすごく押し売りしてくる」「騙されないように注意」とあちこちのブログに書かれてあったので気になっていたのですが、実際は全然そんなことなく、購入を迫られることはありませんでした。担当者のMikeさんは近所のお兄さんのような雰囲気で気軽に相談ができましたし、支払い等の書類手続きをしてくれたKelvinさんはきっちりと対応してくれ、私たちに不安がないよう取り計らってくれました。オフィス自体もかなりきれいに保たれていて好感触でした。

購入手続きを進めるうえで、6点分の身分証明 (詳しくはこちら)が必要になります。また、収入のない学生の場合は分割払いに応じてもらいにくいようなので、一括で支払いができるようにしておくことも大切です。

CARFAXで車の事故歴・メンテナンス歴をチェックする – 購入したい中古車が見つかったら、その車がこれまでどのような経緯をたどってきたかを調べることも重要です。上で載せたCars.comの検索結果一覧に、紫色の字で(Free) CARFAX report と書いてありますが、ここをクリックするとその車の過去のオーナーの数と所有年数、(あれば)事故歴、メンテナンス歴が詳細に表示され、異常がないかどうか事前に知ることができます。”Free”と書いてあれば文字通り無料で見られますし、そうでなければ1件あたり40ドルほど支払うと見ることが可能です。私たちも購入を希望していた車についてはCARFAXで調べ、致命的な異常はないことを確認できたので安心して購入することができました。

大きな災害があった後は冠水車がよく出回るそうで、見かけは非常にきれいであっても内部に異常が生じ、乗っているうちに故障してしまうことがあるそうです。大きな買い物ですし命に関わることですから、お目当ての車が見つかってもどうか慎重に&冷静に購入することをおすすめします。

保険への加入 – 車を所有する場合には保険への加入が義務付けられており、保険会社は自分で自由に選ぶことができます。一般的にはGEICOが人気だそうですが、アメリカの免許証を取得済みであることが前提になるようです。今回私たちはNY州での免許の取得が車購入より後になるので、Murao Agencyの扱っている保険に加入することにしました。こちらでは日本の運転歴も聞いてくださるので、夫と私の日本での運転歴・免許証情報を提出しました。

カーディーラーを利用するメリット – アメリカでは中古車市場が非常に活発で、個人間での売買も盛んに行われていると聞きます。その場合は権利譲渡の手続きから自分でこなす必要があるのだと思いますが、今回ディーラーを利用してみて、処理しなければならない書類の多さに驚きました(全部Kelvinさんが丁寧にやってくれました)。勝手の分からないうちは、ディーラーにお任せするのが安全かなというのが個人的な感想です。知らず知らずのうちに何かに違反していたらまずいですしね。

車の引き取り – すべての書類が整ったところで、ディーラーに再度出向き、車を引き取りに行きました。担当者のMikeさんに写真を撮ってもらって、自宅まで運転して帰りました。

(2021/11/11追記)

他州で車を購入した場合、ニューヨーク州のナンバープレート (License Plate) を発行してもらうために1か月強の時間がかかります。私たちはコネチカット州で車を購入しましたが、購入時にディーラーからTemporary In-transitと書かれたナンバープレート代わりの紙をもらいました。1か月はその紙でしのぎ、3日遅れでナンバープレートが郵送で送られてきたので取付け作業を行いました。

Photo by Dan Gold on Unsplash