米国 F-1 ビザを取得する上で必要となるのが、留学先大学が発行する I-20 / DS-2019 です。夫が銀行の残高証明書(英訳)を取得したので、我が家もI-20の発行申請に取りかかりました。
コロンビア大学に関しては、International Students & Scholars Office (ISSO)が I-20 / DS-2019 の発行を担当しています。学生ビザ(F) 申請者は I-20、交流訪問者ビザ(J) 申請者はDS-2019というカテゴリ分けです。コロンビア大学では多くの学生はI-20に該当し、学費の51%以上が奨学金でカバーされる人はJ-1に該当すると説明しています。
I-20に関するProcess Overview (申請手順の概要)は、
- 必要書類を準備
- 申請ページ(COMPASS)にログイン → I-20用のフォームに記入 → オンライン上で提出
- 大学による審査後、I-20を受け取る
と明記されています。
①必要書類に関しては、
1. | 合格通知のコピー A copy of admission letter/email |
2. | パスポートの顔写真入りページ The identification page of your passport |
3. | 財政能力証明書類 Financial Certification Form (申請ページにアップロードされています) |
4. | 財政支援証明 Evidence of Financial Support |
5. | 同行者がいる場合は、その人のパスポートの顔写真入りページ Passport identification page of each dependent, if applicable |
6. | 米国に現在住んでいる場合は、I-94入国記録のコピー If you’re currently in the U.S., a copy of your I-94 arrival record |
7. | 申請手数料($103、クレジットカード払い。支払い必須)COE Processing Fee: Have a credit card available to pay the $103 fee. The processing fee is required and cannot be waived. |
8. | 郵送料(大学の速達サービスでI-20 / DS-2019が自宅に郵送されるため)Shipping Fee: ISSO uses UEMS (University Express Mail Service) to ship your I-20/DS-2019. Follow the instructions in your online application to pay for your shipping. |
とあり、「財政能力証明書類」と「財政支援証明」は、特に準備が必要です。
「財政能力証明書類(Financial Certification Form)」については、支出と収入に分けて記入する項目が用意されています。支出としては、入学する年の授業料と、同行者がいる場合はその人の生活費の記入を求められます。どちらも申請ページに金額が載っていますので、それを基に書けばOKです。収入の欄には、自己資金のほか、家族・親戚・友人など特定の個人からの資金援助がある場合は、その人の連絡先と支援額を記入します。それ以外にも、奨学金、学生ローン、会社からの支援金を書く欄があるので、金額を記入します。
「財政支援証明(Evidence of Financial Support)」については、銀行で残高証明書(英文)を事前に依頼し、署名入りのものを発行してもらいました。発行には数日~1週間程度かかりますので、余裕をもって用意しておくのが良いでしょう。このほか必要に応じて、スポンサーからの財政支援証明書(英文)を準備します。我が家の場合は、奨学金を支給するスポンサーが決まって日が浅く、まだ英文での証明書を発行する段階にありませんでした。そのため、この時点では銀行の残高証明書のみ用意していました。財政支援証明として提出したい書類が複数ある場合は、申請ページで複数の画像をひとつにまとめることができますので、それぞれ原本をスキャンし、ファイルとして持っておくのが良いと思います。ちなみに、審査が完了していない学生ローンや今後の給与見込みなど、不確実な内容を示すものは、財政支援証明として受け付けられないとのことです。
上記の書類が揃えば、I-20の申請が可能になります。最後に申請手数料の$103を支払い、速達サービスのUEMSにて郵送先住所を記入すれば完了です。一度COMPASSの申請ページに入ってしまえば、記入すべきところは明確に表示されていますので、迷うこともないはずです。
(2020/09/14追記)
I-20は留学生活の様々な場面で必要になる重要な書類です。NY州のNon-Drivers ID (REAL ID) 取得のため、DMVオフィスに行ったところ、コピーではない I-20原本の提出が必要でした (提出後はもちろん返却される)。今年はコロナのこともありオンラインでの書類のやり取りが多かったので、原本をもらっていない場合が十分にあり得ます。その場合、少し手間はかかりますが、大学の担当者に連絡して郵送で送ってもらうようにすると良いでしょう。すでにソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を持っている人は、I-20の原本とSSNナンバー、その他必要な本人確認書類を揃えていけば、NY州のIDを発行してもらうことができます。
SSNは、米国市民や労働許可の下りている移民、駐在員とその配偶者に対して発行されるものなので、留学生の夫と私はSSNの取得条件に当てはまりません。その場合は、SSNのオフィスでLetter of Ineligibility (SSNを取得できないことを証明する書類)を発行してもらわなければならないのですが、現在SSN Officeは窓口を閉めているため、REAL IDの申請はできない状態です。ID取得はまだ先になりそうです…。
(2021/02/04追記)
一時帰国をする場合は、日本からNYに戻ってくる際にI-20の提示が求められます。2021/01/31時点では、成田空港での飛行機の搭乗手続き時に空港スタッフに見せたのと、JFK空港に着いた時に入国審査で見せました。パスポートと同様、I-20も携行をお忘れなきよう…。
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