アメリカでの定期健診

gray metal framed red dental treatment chair
Photo by mali maeder on Pexels.com
日常生活

夫の大学院在学中、私は東京海上日動の海外旅行保険に2年分加入していたのですが、現在は夫の職場が加入しているアメリカの医療保険を使うことができるようになりました。その保険を使って、先日初めてアメリカで健診に行ってきました。

現在加入している保険は、MA州のBlue Cross Blue ShieldのPreferred Blue PPOです。ネットワーク内外で保険を使える融通の利くプランで、ネットワーク内の医療機関を受診することで自己負担額を抑えることができます。ここで言うネットワークとは、保険会社と提携している医療機関のことを指すそうです。ということで、お得に健診を受けるため、今回私は、①保険会社のWebページから提携している医療機関を探す→②かかりたい医師にアポイントメントを取る→③診察という手順を踏みました。

提携している医療機関を探す

Blue Cross Blue ShieldのWebページにてアカウントを新規で作成しログインすると、Find A Doctorという項目があったのでクリックしてみると、

このように、アルファベット順で無数の専門カテゴリに分かれていました。

今回は家庭医 (Family Medicine – Physician) を探していたので検索してみると、2000人ほど検索結果に出てきて驚きました。家から遠くない病院でさえあれば、医師に特にこだわりはなかったのですが、これほど多いと絞るのも難しいなと思い、絞込検索の項目を見てみました。すると、日本人のお医者さんがたまたまいらしたので、この方にコンタクトを取ってみることに (Beth Israel Lahey Health Primary CareのHiromichi Miyashita先生)。

かかりつけの医師を探す場合はPrimary Care Provider (PCP) という言葉が使われているので、検索のときにチェックしてみると良いですね。一般の定期健診は、Health CheckupやGeneral Checkup、Annual (Yearly) Physical Examと言えば通じます。また、選んだ先生が新規で患者を受け付けているかどうかは重要なので、Accepting new patientsという文言がちゃんと載っているかも確認します。ちなみに、BrooklineにおられるYuko McColgan先生は現在新規での患者受付をしていないようでした。また、Massachusetts General Hospital (MGH) におられるMasaya Higuchi先生は新規患者の受付をしているようです。

アポイントメントを取る

健診の予約は、電話で行いました。病院の予約受付担当者につながるので、まずは現在持っている保険の種類や番号、個人情報を伝えます。それがすべて終わると健診予約の話になりますが、アメリカの病院は予約が取りづらいそうで、私の場合、電話した日から1か月以上先の日にしか予約が取れませんでした。なので、余裕を持って予約を取るのがおすすめです。

健診の数日前になると、病院のポータルサイト上に問診表を提出できるようになっていたので、普段の生活習慣や既往歴を入力しました。これまでに特に大きな病にかかったことがなければ、すべてにNoのチェックをつけることになります。

健診へ

予約時間の少し前に病院に到着しました。他の病院のことは分からないのですが、今回訪ねたBeth Israel Lahey Health Primary Careは、1階に総合受付がなく、着いたらすぐに担当医師のいる階へ行くようになっていました。病院は予約制なので、待合室はさほど混んでおらず、待ち時間も短かったです。

健診の内容 – まず問診があり、最近の健康状態や過去の病歴、家系 (父母、祖父母) の病歴を聞かれました。Miyashita先生によれば、アメリカでは問診に重きを置いているそうで、患者と会話しながら問題点がありそうかどうか探っていくようです。今のところ健康に不安なところはなかったので、聴診器での診察、血圧測定を行い、その後は私の年齢と性別を考慮して子宮頸がん検査をしました。加えて、アメリカでは重要視されているらしい破傷風のワクチンと、子宮頸がん防止のHPVワクチンもその場で打ってくださいました。ワクチンについては事前に予約も何もしていなかったのですが、柔軟に対応してくださるのに驚きました。最後に採血を行い、採血の担当者が「はい終わり~」的な対応だったので、「あれ、お会計は?」と思い、最初行った受付に戻ると、「もう帰って良いですよ」とのこと。後日病院のポータルサイトに請求書が載るのかな?と思い、そのまま帰宅したのですが、どうやら今回の健診は無料だったようです。HPVワクチンも打ったのに?!と、驚きました。

(2022/08/27追記) 夫も後日健診に行きました。私の時と同じ流れだったようですが、私が打った2種類のワクチンに加え、B型肝炎のワクチンも打ったようです。

健診結果

血液検査の結果は診察当日の夜、子宮頸がん検査の結果はその翌日に、病院のポータルサイトに出ていました。スピーディーです。どちらも大きな問題はなく良かったのですが、コレステロール値が高く出てしまいました。ということで、健診結果が出て以来、夕方は毎日1時間弱ウォーキングをしています。次病院に行くのは、HPVワクチンの2回目接種かな?また新たな発見があれば記事にしようと思います。

参考:

Mount Auburn Hospital: https://www.mountauburnhospital.org/

Blue Cross Blue Shield of Massachusetts: https://www.bluecrossma.org/

今回訪ねたBeth Israel Lahey Health Primary Careは725 Concord Aveにありますが、産科で有名なMount Auburn Hospitalと同じ系列です。Mount Auburn Hospitalはアラブの石油王や韓国の富裕層が出産のために訪れると言われている人気病院で、また中を見学してみたいなと思っています。