国際小包を送る

渡米準備

海外引越の手段は様々ありますが、我が家は日本郵便を利用しました。主な引越し業者に日通やヤマトがあり、駐在や社費留学の場合は、梱包をすべて作業員の方が代行してくれるサービスにする人が多いようです。荷物の量にもよりますが、家族で引っ越しとなると数十万円の費用がかかります。我が家は自費だったので、1箱1万円かからないくらいで送ることができる日本郵便の「国際小包」(船便) が魅力的に感じ、利用することにしました。料金チェックはこちらから。

(2021/09/08追記:現在はEMS (航空便) が再開になったため、数箱のみ送りたい場合はEMSがお勧めです。3日ほどでニューヨークに到着しました。現在の価格は、例えば1箱の重量が9kgだと20,600円、14kgで30,100円です。詳しい料金はこちらから。日本→ニューヨーク便の国際線で飛行機に載せることができる受託手荷物は通常2つまで無料、3つ目からはひとつ2万円ほどだと思うので、EMSで送ってしまったほうが楽か、それとも飛行機の預入荷物の超過料金を払って載せるか、どちらか自分にとって都合のいい方を選ぶと良いと思います。)

「国際小包 (船便)」 では、ダンボールを自分で準備する必要があります。送ることができるサイズのダンボールについてはこちらに記載があります。※アメリカはB規格です。私は「ダンボールワン」でオーダーメイドのダンボールを作ってもらいました。みかん箱の形で8mmの厚さを20枚作ってもらい、8000円くらいでした。

自宅にプリンタがあり (ない場合はコンビニでも印刷できます)、パソコンでの入力作業に慣れている人は、「国際郵便マイページサービス」から荷物ラベルの作成をするのが良いでしょう。初めての場合は、「新規登録」をします。

登録が終了し、ログインすると以下のようなメニューが出現します。

  1. まずは右側メニューの「各種設定・登録」から「お客さま情報確認」を選びます。ここで、注意したいのは、郵便番号以下の住所は、万が一荷物がアメリカに届かなかったとき、日本に送り返されても良い住所です。私のように、渡米時にそれまで住んでいた家を退去する場合は、ここを実家の住所や荷物が送られても構わない住所にしておきましょう。
  2. 次に「アドレス帳一覧」を選びます。ここに、送り先の情報を入力します。電話番号については、荷物を発送する時点で、アメリカで使用する携帯電話の番号が入手できている場合、その番号を記入しておくのが良いでしょう。まだ持っていない場合は日本の番号でかまいませんが、何かがあったときにつながる番号の方が安心です。
  3. 左側メニューの「オンラインシッピングツール」から、「パウチ請求」を選びます。発送予定のダンボール個数に合わせてパウチの枚数を選択します。おおまかな枚数で大丈夫です (無料です)。手元に届くまでに1週間ほどかかりますと書いてあるので、早めに申し込んでおきましょう。パウチの送り先は現住所を記入しましょう (②で書いた住所と一致する場合は、記入を省略できます)。
  4. 荷物の準備ができたら、「オンラインシッピングツール」から「送り状を作成する」を選びます。ここからが本番です。依頼主、届け先の選択をした後、以下のような内容品登録画面が出てきます。

「国際小包」、「船便」をそれぞれ選択します。その後、「内容品名」の登録に移りますが、入れたものをすべて英語で書かなくてはなりません。これがしんどかったのですが、ある程度おおまかに書いてかまわないようです。ただ、ものの総称は使わないようにしましょう。”Stationary”ではなく、”Pen”や”Notepad”というように具体名を記載することが重要のようです。「単価」欄には、自己判断での値段を記入します。私はセーターやシャツについては10円とか100円と書きました。その後「個数」を記入します (細かいものはだいたいでかまいません)。

↑は最後に表示される確認画面なので見え方が違いますが、こんな感じです。個別の重量は書いてなくてもおそらく問題にはならないはずですが、念には念をと言うことで一応書きました。すべてを個別に測ったわけではなく、特に重いものをはかり、総重量から逆算してそれ以外のものの重さを算出し (割り振り) ました。

すべてが入力できたら、次に進みます。

印は必須項目ですが、それ以外もできるだけ書いておくと集荷担当の人に喜ばれます。

番号/総個数」:自分のためにも一応書きました。あとで修正することもできます。

総重量 (梱包後の重量)」:重要です。ここを記載するとその荷物の料金が自動で算出されるので、面倒でもなんとか頑張ってはかりましょう。記載していないと、集荷時に担当者がひとつひとつはかることになり、とても時間がかかります。きちんと記載しておいたことで、集荷担当者の人にとても喜ばれました。

保険付」「保険金額」:差しつかえなければ、保険はかけないのが良いそうです。集荷担当者が言うには、保険をかけた荷物は日本へのリターン率がそこそこ高く (詳しくは分かりませんが、通関時のチェックが厳密になるのかもしれません)、面倒なことになる事例が多いそうです。非常に高価なものを送る場合はできれば手荷物で持っていくようにして、船便には入れないようにしたほうが良いでしょう。

インボイス印刷指定」:デフォルトのまま (「規定枚数印刷する」) にしておきます。

有償 / 無償」:身の回り品の場合は、[無償] を選択します。※ [有償] は商業用です。

以上が記入出来たら、「万一配達できなかったときの指示」で「すみやかに返送」あるいは「放棄」を選びます。私は「すみやかに返送」を選びました。また、メール通知設定では依頼主(自分)欄の7項目すべてにチェックを入れておきました。ここまでできれば完了です。次画面に移り、「送り状を登録する」を押せばラベルが発行されます。

一度作成したラベルも、トップ画面の「発送履歴を見る」から「詳細」→「出荷取りやめ」を押すと、必要に応じて修正を加えることができます。実際、私は何度も直しました…。特に最初の数枚は修正点がいろいろと出てきますが、最後は慣れて早く作れるようになります。注意したいのは、すべての荷物の総合計額ができれば20万円を超えないようにすることです。超えてしまうと、「通関委任状」の提出が別途必要になります。私は超えないように金額を調整しました。

すべての荷物に関してラベルが作成できたら、パウチに入れてダンボールに貼り付けます。私は側面に貼り付けました。このとき、パウチの封は閉じないようにします (集荷担当の人がチェックしやすくするため)。あとは集荷担当の人にチェックをしてもらい、代金を支払って発送という流れです。14箱で10万円ほどでした。

Photo by Kinsey on Unsplash