The Hungarian Pastry Shop

日常生活

コロンビア大学から徒歩数分のところにあるThe Hungarian Pastry Shopは、モーニングサイドハイツエリアに足を運ぶことがあれば、一度は訪れたい歴史あるお店です。St. John the Divine大聖堂の向かいに位置し、日中は分かりやすく行列ができているので見つけやすいです。軒先の赤白の縞模様の日よけが目印です。

The Cathedral of St. John the Divine

平日は7:30~20:30、土日は8:30~20:30 (日曜は20時閉店) という営業時間です。日中に並ぶのを回避したければ、18時以降がおすすめ。私は近所に住んでいるので、18時を過ぎてからお店に行き、ケーキを買って帰っています。毎日非常に多くのお客さんが来店しているはずですが、大きなガラスケースには常にケーキやパイ、クッキーが並んでおり、いつの間に補充しているのかと不思議に思うほどです。商品の写真は、こちらのThe New York Timesの記事を見るとよく分かります。さすが、美しく撮影されています。

このNY Timesの記事では、商品紹介とともにお店の歴史が簡潔にまとめてあります。現オーナーは、Philip Biniorisさん (NY Times記事の写真1枚目にお顔が出ています) で、ギリシャからの移民であるご両親 (Peter & Wendy Binioris) からお店を受け継いだとのこと。彼らが渡米した1970年代には、このエリアにハンガリーとチェコの大きなコミュニティが存在していたそうです。Peterさんは当時、Symposiumという、現在も存在する近隣のギリシャ料理店でウエイターとして働いていましたが、1976年にハンガリー人の夫妻が営んでいた店を買い取り、現在までご家族でお店を存続させてきたようです。ハンガリー人の夫妻は1961年からお店を開いていたとのことで、そこから数えると60年余りにわたって続いているお店ということになります。

昔も今も、主なお客さんはコロンビア大学・隣のバーナード大学の学生、教職員、近隣住民。卒業生が訪ねてくる場合には、決まって「私が通っていたのは〇十年前だけど、変わっていないですね!」と興奮気味に話しかけてくるのだとか。このカフェで執筆活動に励んだお客さんも多く、彼らの出版本がカフェの入り口近くに飾られています。

今日買ったキャロットケーキとエクレアはとってもおいしかったです。ニューヨーク滞在中に全種類食べることをひそかな目標としておきます。

キャロットケーキ
エクレア