運転免許証の書き換え・車両登録(NY→MA)

日常生活

ニューヨーク州からマサチューセッツ州へ引越す場合、所有する車の運転免許の書き換えと車両登録が必要です。マサチューセッツ州の規定では引越しからおよそ30日以内できれば最短で、とのことです。書き換えにあたっては、本人・住所確認書類が複数必要になりますが、人によっては手持ちの書類だけでは足りず、新しく取得しに行かなければならない可能性もあるため、余裕をもっての準備をお勧めします。

  • 転居してからの免許書き換え期間は州により異なります。例えばNY州に転居した場合は30日以内、NJ州の場合は60日以内が書き換え期限となっています。また、NY州では、他州で免許を新規取得してから6か月未満だと、免許書き換え不可(Commercial licenseを除く)となっていますのでご注意を(※このルールはMA州には当てはまりません。参考:NY州DMV Exchange your out-of-state driver license)。
  • Immigration Statusの滞在可能期間の長さにより、運転免許の書き換えができないことがあります。MA州では、アメリカでの滞在可能期間が1年を切っていると、新規で運転免許の取得はできません (参考:MA州RMV Transfer your out-of-state driver’s license to Massachusetts)。

免許書き換え・車両登録の流れ

大まかな流れとしては、MA州の自動車保険加入、MA州陸運局(RMV)のwebサイトから免許書き換え・車両登録の申請、窓口で書類提出、MA州のナンバープレートとTemporary Licenseの取得、NY州のナンバープレート返却、NY州の自動車保険解約となります。州によって手続きに差があるようなので、陸運局での該当ページをしっかり読んでおくことが大切です。免許書き換えと車の登録手続きは別々に行うことも可能ですが、同時に進めることでRMVの訪問回数を1度に抑えることができます。

以下、詳しい内容です。

1. MA州の自動車保険加入 (必須) – 他州で既に自動車保険に加入しており、転居先でも同じ保険会社を使うとしても、MA州に移った場合は新規で保険に加入し直し、前に住んでいた州の保険を解約する必要があります。私は現在、代理店のMurao Agencyを通して、Travelers社の自動車保険に加入しています。州をまたぐ引越しをするときは、まず加入している保険会社に連絡し、転居先の州に合わせた新規の契約書を作成してもらいましょう。

MA州の自動車保険開始日は、RMVの窓口訪問日の数日前に設定しておくのが望ましいです。保険開始日から1週間を過ぎてもRMVにて車両登録が済んでいないと、RMVから保険会社宛に「車両登録が確認できない」旨の連絡が行ってしまいます。ここでのペナルティはないのですが、連絡のあった日から10日ほどの間にRMVにて車両登録を済ませなければならないため、慌ただしくなります。ということで、日程合わせは重要です。

2. RMVのwebサイトで免許書き換えの申請を提出する – 免許の書き換えは、事前にオンラインで申請を済ませておくとスピーディーです。車両登録については、オンラインでの申請は必要ありません。

免許の書き換えについて – まず、REAL ID Driver’s LicenseもしくはStandard Massachusetts Driver’s Licenseのどちらかを選択します。2023年5月3日以降、アメリカ国内線の搭乗にはIDの提示が必須になり、REAL ID版の免許証は国内線搭乗時に使用可能です(Standard版は不可)。RMVの認める住所証明書類を2つ以上提出でき、特にこだわりがなければ、REAL ID版の方が便利ですのでそちらでの申請をお勧めします。住所証明書類が1つしかなければ、Standard版を選択します。ちなみに、Standard版を申請したとしても、アメリカ国内線の搭乗でパスポートを提示できれば何の問題もありません。(参考:Massachusetts Identification Requirements)

REAL IDについては、Social Security Numberがなくても申請可能です。オンライン申請時に「I don’t have a Social Security Number」という項目を選択しておき、近日中に最寄りのSocial Security OfficeにてOfficial Denial Letterを発行してもらいましょう。

現在の免許証に記載されている内容やパスポートの情報などを順に入力していくと、最後に書き換え手数料の見積もり額が$115と表示されますが、他州からの書き換えだけを行うのであれば、この額に含まれているRoad Test Feeが差し引かれ、窓口で$75を支払うことになります。

3. RMVの窓口訪問時に提示が必要な書類を揃える

免許の書き換えについて – 合法的にアメリカに滞在していることを証明する書類 (Lawful presence documents)、Social Security Numberに関連する書類 (SSN documents)、マサチューセッツ州の居住を証明する書類 (Massachusetts residency documents) の3種類が必要です。

  • Lawful presence documents – 少なくとも12か月以上の有効期限が必要。一覧はこちらから。この中から夫は「Unexpired employment authorization document (EAD) issued by DHS, Form I-766」(外国人かつ非永住者の労働許可証)、私は「Unexpired foreign passport with a valid, unexpired U.S. visa affixed」(有効期限内のビザ付きパスポート)と「I-94」(外国人のアメリカ出入国記録)を準備しました。カードやパスポートは原本を、I-94はプリントアウトしたものを用意しました。
  • SSN documents一覧はこちらから。この中から夫は「SSN Card (cannot be laminated)」(SSNカード原本)、私は「SSN Denial Notice with passport, visa, and I-94」(Social Security Officeで発行されるDenial Letter)を準備しました。Denial Letterを取得するには、一旦普通にSSNをオンライン申請する→最寄りのSocial Security Office窓口にIDを持参→SSNの取得対象にならないことを係員に確認してもらい、Denial Letterをその場で発行してもらう、という流れになります。窓口に行くとあっという間に(私の場合は5分未満)手続きをしてくれるので助かりました。SSNのオンライン申請はこちらから。
  • Massachusetts residency documents一覧はこちらから。REAL ID用には2つ、Standard用には1つが必要です。また、上のSSN documentsと同じ書類を出すことはできないので注意が必要です。この中から夫は、「Utility bill (electric, telephone, water, sewer, cable, satellite, heating) dated within 60 days」(新住所が記載された60日以内に発行の公共料金請求書)と「Credit card statement dated within 60 days」(60日以内に発行されたクレジットカードの利用明細)を準備しました。また私は、同じくUtility Billと、「Current lease/mortgage or similar rental contract」(現在の住まいの賃貸契約書原本) を用意しました。※原本が存在する文書の場合は、必ず原本の提示が求められます。ラミネート加工されたものやコピーされたものは受付不可とRMVのwebページにしっかり書いてありますので、注意してください。公共料金の請求書は何かと住所証明書類として重宝するので、発行元に連絡し、夫婦連名で請求書を発行してもらうようにすると便利です。我が家はEversourceを使っていますが、カスタマーセンターに電話するとすぐに対応してもらえました。

車両登録について – 新しく加入したMA州の保険会社から発行される、Registration and Title Application (原本はこちら) を確認し、未記入の箇所を自分で埋めていきます。車種やスペックなどの詳細な情報は保険会社の側では書いてくれないことがあるので、車購入時に付いてきた取扱説明書やネット検索を駆使してできるだけ漏れがないように記入します。私は保険会社の指示で、B、C、J、Kの項目で未記入の箇所を埋めました。不明点は保険会社あるいはRMV窓口にて尋ねると良いそうです。

その他必要書類

  • Proof of ownership through certificate of title – 現在持っている車の権利書の原本。青枠に薄ピンクの背景で車の所有情報が記載されている書類です。私の場合だと、NY州で発行された車の権利書がこれに該当します。
  • Form MVU-29 – マサチューセッツ州外で車を購入した場合、このフォームに署名します。州外での車購入時にきちんと消費税を支払い済みであり、MA州で再び支払いをする必要がないことを宣誓する書類です。保険会社からはこの書類を窓口提出するよう指示がなかったのですが、一応準備しておいたところ、RMVの窓口で提出の必要がありました。保険会社はとても頼りになりますが、保険に関連する以外の情報は持っていない場合もあるので、陸運局に提示する書類は自分自身できっちりと確認をしておくのがベストです。

あとは念のために、NY州の保険IDカードや車両登録証明書(車の窓ガラスに貼っているステッカーの片割れ)、車の購入証明書のコピーも用意していましたが、Registration and Title ApplicationとCertificate of Title、Form MVU-29の3つがあれば十分だったようです。

4. 州内のRMVサービスセンターの窓口予約を行う

REAL IDの申請と車両登録については窓口の予約が必須だそうで、できれば最寄りのRMVのサービスセンターで予約を取りたいものです。NYのDMVのときも思いましたが、陸運局は常に混んでいるので、確かに予約をしていった方が何かと都合が良いです。書類の準備まで終わって、さて予約を取るぞ!と思い、RMVのMake a Reservationから予約を取ろうとしたら… 全然空いてないことが分かりました。最寄りのRMVは最低でも1か月待ち。私は車の保険を既に開始させているので、なるべく最短で行かなければならず、条件に合うのが2か所だけだと判明し、どちらも車で2時間半の距離!遠いですが仕方がないので、そのうちの一つであるNorth Adams RMVを予約しました。西はNY州、北はバーモント州と近く、ボストン中心地からは最も離れたRMVのひとつです。MA州でも人口の少ない町だそうで、予約が空いているのも納得です。

5. 窓口で書類提出

原本が存在する書類は原本を、そうでない書類(公共料金の請求書)はプリントアウトしたものを持ってNorth Adams RMVに行きました。RMVに入ってすぐの辺りで、予約はしているかどうかの確認がありました。早めに着いたのですが、前のお客さんが2人しかいなかったためあっという間に私の番になり、持参した書類を提示しました。出直すことになったら面倒だなとやや緊張していたのですが、担当のおばさまがテキパキと処理をしてくれて、問題なく免許の切り替えと車両登録が済みました。書類に問題がなければ、窓口横に設置されているカメラを使った免許証用の写真撮影と、簡単な視力検査があります。免許証の写真は笑顔でも良いそうですよ。最後に免許証の切替代として$75、車の所有権利証発行に$75、車両登録に$60をそれぞれ支払い、仮のMA州免許証(紙一枚) とナンバープレート2枚を受け取っておしまいです。カード型の免許証は2週間ほどで自宅に郵送されてきます。ナンバープレートはなんとその場で正式なものをもらうことができました!

※古い免許証はその場で回収されてしまうので、事前にコピーをとっておくor画像として手元に残しておくことをおすすめします。

※Certificate of Titleは、自分が車の合法的な所有者であることを州から認めてもらった場合に発行される証明書で、VINナンバーと紐づいています。Vehicle Registrationは、州への車両登録で、車が合法的に走行可能なことを認められるものです (ナンバープレートと紐づいています)。

North Adamsは、やや高地にある町です。見晴らしがよく涼しいのが気持ちよかった!山荘風のショップ&カフェがかわいらしかった。

5. NY州ナンバープレートの返却 (郵送の場合)

MA州で新しいナンバープレートを受け取ったので、これまで使ってきたNY州のプレートを返却します。州によっては返却不要のところもあるそうですが、NY州はナンバープレート返却時に発行されるレシート (FS-6T) がなければ、NY州の自動車保険の解約ができません。返却は郵送あるいはNY州DMVの窓口で対応しています。いずれの方法を取るにしても、返却時には、Plate Surrender Applicationへの記入・プリントアウトしたものを提出することが必要です。

参考:How to surrender (return or turn in) your plates to the DMV

郵送で返却の場合 – まずはUSPSに依頼し、旧住所 (NY州) からの郵便転送手続きを必ず済ませておきます。(転送手続きに関する過去の記事はこちらから) NY州のプレートを郵送返却した場合、DMVが発行する手続き完了のレシート (FS-6T) は転居前に登録していたNY州内の住所宛に送られます。なので、転送手続きをしていないと、現住所でレシートを受け取ることができなくなります。

転送手続きが完了していれば、USPSなどを使ってNY州ナンバープレートとPlate Surrender ApplicationをNY州DMV宛に送ります。この時、念のため追跡機能を付けておくといいそうです。私は、USPSのFlat Rate Envelope ($8.95) を使って送りました。

Flat Rate Envelopeで郵送した時の写真。SHIP TO:欄にはDMVの住所を、その上の空白部分に自分の住所 (今回はNYの旧住所) を書いておきました。

あとは、レシートがこちらまで送られてくるのを待つだけです。およそ3週間が目安。レシートが届き次第、保険会社を通じてNY州の自動車保険を解約します。

(2022/8/11追記)

プレートを返却してから、ちょうど3週間後にレシートが届きました。

プレート返却のレシート (FS-6T) はこんな感じです。NYの自動車保険の解約は、このレシートが自宅に届いた日ではなく、DMVで受付処理が行われた日 (↑の写真で言うと、7月5日付け)を以て行うことができます。
レシートとは別便で、他州に自動車登録を移した際に発行される、NY州の登録費用の返金のお知らせも届きました。金額は登録していた期間により様々だと思いますが、私の場合は$66.50が小切手にて返金されました。

保険会社にレシートが届いた旨を伝えると、NYの自動車保険が正式に解約され、解約日を基準に保険料が返金されます。

ちなみに…DMV窓口で返却の場合 – NY州のナンバープレートとPlate Surrender Applicationを持ってNY州内のDMVに行き、窓口で返却処理をしてもらいます。レシートはその場で発行されるので、郵便での返却に何らかの不安がある、あるいは早くNY州の保険を解約したいときはこちらもおすすめです。DMVでの待ち時間が長そうなのがネックです。

手続きを終えての感想

引越し前後の慌ただしい時期に、漏れなくきちんと自動車関連の手続きを終えるのはなかなか大変です。遠路はるばる?行ったNorth Adams RMVでは、出直すことなく一度ですべての手続きを終えることができて本当に安心しました。旧ナンバープレートが回収されてしまうことは少し残念でしたが、仕方ないですね。今回はいい勉強になりました!