ボストンからコロラドへ アメリカ周遊旅行計画

camera and stationery surrounding map of usa
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アメリカ

独立記念日の頃、夫の上司Eさんご一家から、「夏からしばらくコロラド州のテルユライド (Telluride) に滞在するので遊びにおいで」とお誘いがありました。今年の夏の旅行に良さそうだと早速経路を調べたところ、ボストン発の飛行機で7時間。なかなかの距離です。そして車だと片道35時間!こんな距離を運転したことはありません。でも、今は自分たちの車があるし、元気なうちにアメリカ横断旅行をやってみるのも良い記念になるのではという話になり、9月のほとんどの期間を使って周遊旅行をすることになりました。

ルートはこのような感じです。行きと帰りで異なるルートになるように計画しています。

引っ越してから買ったアメリカの地図です。主要都市や国立公園が大きめに印字されているため、ピンを刺しやすくなっています。大きな紙地図を1枚家に設置しておくと、これまで旅行してきた場所を振り返ったり、次に訪ねたい場所の見当をつけたりするのが楽しいです。
これまで訪問した場所にピンを刺すのが楽しい夫。マップは大きいものを選ぶと使いやすいです。コルクボードと組み合わせるとピンが刺しやすいですね。

詳しいルートは今後の記事でまとめていくつもりです。期間が3週間に亘り、旅行前に準備をしておいたことがいくつかあるので、書いておこうと思います。

国立公園年間パスを購入 – ボストンからコロラドまでをめぐる間にある複数の国立公園を観光することにしたため、America The Beautifulという年間パスを購入することにしました。料金は$80、発行日から1年間、全国2000か所以上の国立公園で入場時に提示することができます。1年に3か所以上を訪ねるだけで、通常の入場料金を都度払うよりお得になるので周遊旅行にはぴったりです。購入方法は、「国立公園のVisitor Centerを訪ねる」、もしくは「オンライン申し込みし、郵送されるのを待つ」のいずれかです。旅行中に現地で購入する方が多いかと思いますが、私は家から車でそう遠くないところにパスを販売しているVisitor Centerを発見したため、旅行の2日前に事前購入しておきました。これで少しでもスムーズに入場できるかな?と期待を込めて…。年間パスを販売している場所のリストはこちらです。年間パスを買うことで、これまで未開拓だったエリアに行ってみたり、ご近所の国立公園の魅力を発見したりできそうです。

追記 (2022/09/18)

ロッキーマウンテン国立公園入場時、午後だったこともあり長い待機列ができていましたが、この年間パスとTimed-entryチケット(QRコード)を持っていたので、待機列をチェックしている巡回スタッフが先に入場させてくれました。事前準備しておいて良かったです。

現在のカードデザインです。カード裏に記名するようになっており、最大2名まで登録できます。車で入場する場合、代表者1人の氏名が記入してあれば同乗者も(大人4人まで)追加料金なしとなります。15歳以下は無料です。

宿泊場所の予約 (全日程) – 長期間のロードトリップであっても、旅行開始前に宿泊場所を確保したい派なので、全て予約を済ませておきました。半分以上がAirbnb (民泊) です。部屋一室から豪華な一軒家まで、希望に合わせて様々な選択肢があり、貸主の個性や気配りを感じられるのが好きなんですよね。時期や場所にもよりますが、たいていホテルの部屋よりも広くて安く、車旅にはありがたい駐車場付き。キッチンも付いていることが多いです。また、ホテルほど気密性がないので乾燥にもあまり悩まされることがありません。私はいつも、気になる宿泊場所が見つかると利用者のレビューを読みまくった後に予約しています。

車にドライブレコーダーを設置 – 今回の旅行とは関係なく以前から設置していたのですが、ロードトリップでは何が起こるか分からないので出発前に確認をしました。使っているのは、VAVA Dual Dash 2K Camです。フロントミラー付近に本体を取り付け、付属のケーブルを助手席側に這わせ、シガーソケットにケーブルの先端を差し込むようになっています。特別な知識は必要なく、ささっと設置ができます。駐車して車を離れたときでも、不審な振動があった場合、15秒前からさかのぼって現場映像を録画してくれる機能も付いています。

追記 (2022/10/02)

レコーダーは、車の前方の道路状況だけでなく、車内の様子も同時に記録しています。付属のリモコンボタンを任意のタイミングで押すと、自撮り棒のような感じで撮影することができます。

旅行中、助手席で眠りこけていたところを夫に撮影されました。レコーダーとスマホを連携させておくと、映像や写真をスマホから確認できるようになっています。

25セント硬貨 Quartersと洗剤の準備 – 長い旅行中は、たびたびコインランドリーのお世話になります。ホテルや町のコインランドリーに設置されている洗濯機・乾燥機は、たいてい25セント硬貨を投入して使います。洗濯機・乾燥機それぞれ一回に2ドル程度必要なので、あらかじめ硬貨を揃えておくと楽です。硬貨の両替は、ホテルやモーテルの受付 (そのお店のコインランドリーを使うことが前提)、町のコインランドリー店の両替機で可能です。また、ジェルボール洗剤をいくつか持っていくと、旅先で買わずに済みますし、かさばりません。

25セント硬貨は、路上駐車をするときにも活躍します。最近はアプリでも支払える場所が多くなっていますが、アプリはご当地仕様になっていることが多く、一度の短い駐車のために毎度インストールするのはやや面倒です。路上駐車可能な場所には、硬貨で支払える機械が設置されているので、そちらを利用するほうが簡単です。

(おまけ) 植物の延命措置 – しばらく家を空けるときの植物の世話をどうするかは悩みの種でしたが、初めて延命措置を試みることにしました。いわゆる「毛細管現象」と言われている、紐の片側を水に浸け、もう片側を鉢の土の中に埋め込むというやり方です。

手芸店Michaelsで買っておいた綿の紐。買ったものはこれだけ。
水ができるだけ多く入る容器が活躍します。室内用は、牛乳が入っていた大きいプラスチックボトルと家にあった一番大きいボウルにしました。水は多分足りなくなると思いますが、耐えてくれそうな気がする面々です。水に浸ける側の紐の先端には、重しになるものを括り付けておくと浮きません (しっかり水を吸い続けます)。私は引っ越し時に購入した家具に付いてきた余りのネジやら工具やらを適当に巻いています。
渡米当初に夫のクラスメイトが譲ってくれて以来ずっとサバイバルしているモンステラです。箱型のケースにゴミ袋を被せて限界まで水を張っているところに、紐を2本差し込んでいます。今回も生き残り確率は高いだろうなと予想しています。
今回一番重要な2組です。奥のヨルガオ (moon flower) はお隣さんにもらったもので、成長が著しくどうか生き残ってほしい。手前の観葉植物は近所で買ったまだ新しいもので、それほど水やりはしなくていいと言われていたので期待大です。水は衣装ケースにたっぷりと入れました。この時点では写っていませんが、できるだけ蒸発を防ぐためにカバーをかけ、さらにビニールシートを被せています。

追記 (2022/10/02)

旅行から帰宅するなり植物の安否を確かめましたが、観葉植物 (モンステラ、バーキン、ポトス) とヨルガオ、ゼラニウムは元気でした!ホームデポで買っていたハンギングプランターの植物は枯れ気味でした…が、完全にダメになったわけではないので引き続き世話をしていこうと思います。モンステラには新しい葉が1枚登場していて、ゼラニウムに至っては、どっさり花が咲いていて何が起こった?という感じです。仕掛けていた水の装置は、だいたい半分以上水が減っていて、どれもそれなりにきちんと機能していたことが分かりました。しかし、やはり観葉植物は強いですね。3週間世話が出来なくても平気そうにしています。

室内(日の当たる窓辺)に置いていたバーキン (Birkin)。ガロンサイズの牛乳ボトルいっぱいに水を入れて給水していました。元気そのもの。ホームデポで買ったものです。
屋外に置いていたポトス。水を張った衣装ケースから給水していました。葉っぱがもりもり。ハーバードスクエアにあるBrattle Square Floristで購入したものです。

高山病その他病対策 – 私は高校生の時、富士登山をした経験がありまして、それはもうひどい高山病にかかりました。何も食べられずただひたすらに気持ちが悪かったことは今でも忘れられず、そのお陰か、アメリカの山岳エリアに対しても事前警戒を怠りません。電車や飛行機も酔いやすい方で、本を読んだり集中して映画を見たりすることができません。ということで、今回の旅行では酸素ボンベ (高地での補給用) と アセトアミノフェン系のタイレノール (頭痛軽減) を頼みにしていく予定です。夫はまったく酔わない性質なので羨ましいです。

追記 (2022/09/18)

コロラド州にて、富士山以上の標高の地点まで行くJeepツアーに参加しましたが、元気な状態で下山できました。適度に酸素を吸い、事前にタイレノールを飲んで備えていたのが効いたかもしれません。

これ以外には、風邪薬や胃薬といった常備薬、絆創膏や軟膏、虫刺され用の薬を持っていきます。長時間ドライブでは目が痛くなるので、目薬も持参です。

簡単にできる自炊グッズ – おにぎりとお味噌汁が飲みたくなることを想定して、お米とふりかけ、インスタント味噌汁、スープジャーは持っていきます。お米はもともと私が持っていたトラベルクッカー (電気調理器) を使って炊くつもりです。また、お湯がすぐに沸かせる電気ポットも持っていく予定です。水については、普段使っているBRITAをそのまま持っていき、何度も水を買わずに済むようにしたいと思っています。

追記 (2022/09/18)

湯沸かしポットとBRITAを持っていくのを忘れました。大きめのボトルの水を買って対処しています。長い移動の日や早朝から出かける日は、おにぎり&スープジャーが活躍しました。食器用洗剤やスポンジも持参し、毎日水筒やタッパーを洗って気持ちよく過ごせました。