昨年9-12月まで受講していたコロンビア大学Teacher’s CollegeのESL (Fall 2020) がとても良いクラスだったので、2月からの春学期 (Spring 2021) もTeacher’s Collegeで引き続き履修することに決め、1週目が終わったところです。ESLを含む英語ノンネイティブの人向けのクラスはすべてCommunity Language Program (CLP) と呼ばれていますが、今回はCLPの中のGrammar & Writingクラスを受講することにしました。元クラスメイトからの情報で、ネイティブ・非ネイティブ向けに文法+ライティングを10年以上教えてこられた先生が担当する良いクラスだと教わっていたからです。前学期は初めてのCLPだったので、コースを決めるにあたってクラス分けテストがありましたが、継続参加者 (1年以内に履修していた人に限る) は試験は免除となり自動的にクラスが割り振られました。
前学期に参加したESLクラス初回の様子はこちらから。全10週の様子を1週ごとに記事にしていますが、過去の一覧はこちらから。
Lesson 1 (Feb. 2)
顔合わせ – 前学期と同じく、今回もフルオンライン授業が行われます。前回は5人という少人数クラスでしたが、今回は9人が参加していました。参加者の多くがNY州あるいはNJ州在住とのことですが、ワシントンDCやタイからアクセスしている人も。前回のクラスと比べて国籍はさらに多様になり、ソマリア、モーリタニア、ギニアのアフリカ出身者、ブラジル、ペルーの南アメリカ出身者、タイ、韓国、そして日本のアジア出身者が揃いました。中上級クラスは英語を話すことに慣れている人ばかりで、このクラスを履修した動機については皆仕事で活かしたいからということでした。
授業の概要 – 全11週で4つのライティングをドラフト (草稿) から完成まで持っていくのがメインの課題となり、その過程でクラスメイトとのピアレビュー (お互いに書いた課題を読み合い、優れた点や改善点について意見交換する) を行ったり、関連する文法知識を拡充していったりというのがその他の成績評価の対象になるそうです。私も渡米前はライティングのクラスを受け持っていたので、この進め方は自分のやり方と似ているなと感じました。私が英語母語話者でないからかもしれませんが、ライティングの授業は受け持つのが大変なんですよね。採点する課題の量がとても多いため、先生もきっと忙しいだろうと思うのですが、どんな風に授業が進んでいくか楽しみです。
Lesson 2 (Feb. 4)
初回課題の説明 – 最初にとりかかるのは descriptive / definition essay で、お題は以下の四つから好きなものを選んでいいということでした。私は1番上を選択する予定です。いろいろな国からの参加者がいるので、日本の文化を少しでも説明出来たらいいなと思いまして。
- A cultural concept/word from your native language that is difficult to translate directly into English
- Your favorite place (can be any type of place – a room, a building, a city, a park or beach, etc.)
- A person you admire, or someone who is very important to you
- Your favorite book, movie, TV show, song, etc.
まずは300 Wordsくらい、いくつかパラグラフを立てて書いてみてねという指示でしたが、書いてみたらあっという間に制限を超えてしまったのでどうしようかと思っていたら、超えても全くかまわないということでした。最終的にはもっと長めのエッセイになることを想定しているそうで、そのためか長くなっても大丈夫なんだとか。私は今この時期ということで「ひな祭り」をお題に選んでいます。descriptive / definition essays を書くにあたっては、
- _[topic/concept]_ is _[category it belongs in]_ that _[distinctive/unique characteristics]_.
を意識して書くと分かりやすいとのアドバイス。
軽めの文法問題 – 冠詞の基本の考えや名詞句について説明がありました。ライティングをチェックしていると、無冠詞で書いちゃう人が多いそうで (これは私自身が教えていた時も感じたことです)、既に知っている内容とはいえしっかり気をつけていきましょうとのことでした。また、countable/uncountable nounも厄介で、分からないときはこまめに辞書を…と、Learner’s Dictionaryの紹介がありました。特に有用だなと思ったのは、名詞 + of + 名詞と並ぶときの冠詞がどうなるかという話で、
- Scientists are working to predict the likelihood of an earthquake happening.
の例にあるように、of の前には the、of の後には不定冠詞 a/an が配置されることがほとんだということでした。私もこれまできちんと調べてきたわけではないですが、この形を見慣れてきたためか、違和感なく腑に落ちた気持ちで先生の説明を聞くことができましたが、はっきりと話してもらうと安心できますね。例外もきっとあるのでしょうが、今後はこの形をライティングに取り入れていきたいと思っています。
今学期のLMS – フルオンラインの授業ということもあり、今回もLMS (Learning Management Systemの略で、インターネットを活用した学習管理システム) を使用します。Schoology.comというプラットフォームで、私は今回の使用が初めてです。ここにログインして課題を受け取ったり提出したり、サンプルライティングを読んだりします。シンプルで見やすい作りになっているところがいいですね。
来週は草稿の提出が控えていますが、どんなピアレビューになるのか楽しみです。
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